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ここでは gnus の基本的な使い方を紹介します.基本的な使い方とは,メールを読み書き する,フォルダごとに振り分ける,添付ファイルを使う,アドレス帳を使うといった内容 です.それ以上のことは,57. gnus をもっと便利に使おう (2007/12/06) で紹介していきます.
gnus (スクリーンショット) は標準で附属しているメール/ ニュー スリーダです.これを動かすには flim/semi が必要ですが,これも Meadow には標準で 附属しています.
gnus は Meadow 上で動くために慣れたエディタで編集ができ,以下の特徴を有していま す.
もちろん, 欠点もあります. 一番大きいのは導入時の障壁です. 設定項目が多く, ヘルプ も膨大でまず何をしていいのやらさっぱり分かりません. そのため, メールが読めればそ れでいい. という人にはとても勧められないのが現実です.そこで,少しでもその障壁を 低くするために,説明していきます.
gnus の設定は ~/.emacs と ~/.gnus という 2 つのファイルで行います. .emacs には gnus を動かすための設定と gnus が動く前でないと動かない設定を書き, .gnus には gnus の設定を書くという形になります.
悩んだ時にはヘルプ (gnus-ja) も参照してくださ い.
gnus を動作させるのに必要な条件は
です. これ以外のパッケージやプログラムは必要ありません.
以下の説明では,
T-gnus/6.15.8 (based on Oort Gnus v0.08) (revision 04) SEMI/1.14.4 (Hosorogi) FLIM/1.14.5 (Demachiyanagi) APEL/10.4 |
のバージョンでの使用を前提としています. これより以前のバージョンですと, 一部機能 がない場合もありえますので, 必ず最新版を使うようにしてください
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一次入手先は
これらについては,http://cvs.m17n.org/archives/ でもダウンロードできます.
です.
最新版を使うためには, cvs を利用します
% cvs -d :pserver:[email protected]:/cvs/root login CVS password: [CR] # NULL string % cvs -z9 -d :pserver:[email protected]:/cvs/root co apel % cvs -z9 -d :pserver:[email protected]:/cvs/root co -r flim-1_14 -d flim-1.14 flim % cvs -z9 -d :pserver:[email protected]:/cvs/root co -r semi-1_14 semi % cvs -z9 -d :pserver:[email protected]:/cvs/root co -r t-gnus-6_16-quimby gnus % cvs -z9 -d :pserver:[email protected]:/cvs/root co bitmap-mule
のようにすると,最新版をダウンロードできます.これらは一回やるだけで,次回からは
% cd ~/CVSROOT % cvs update -dP
で,最新版をダウンロードできます.変更されたものだけ持ってこれるので,時間も短くてすみます.
gnus に附属のマニュアルを HTML に変換したものです. もっとも詳しいが,量が多く,探すのが大変.
semi に附属のマニュアルを HTML に変換したもの.
文字通り FAQ です. 内容は少し古い.
本家 Gnus のヘルプの日本語訳があります.
メーリングリストの過去ログ. 検索もできますので, ML などで質問する時にはまず検索 して調べてみましょう.
膨大な設定集があります.ただし,英語です.
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http://www.meadowy.org/meadow/dists/1.15/setup.exeを使うと簡単にインストー ルできます. 合わせて, apel/flim/semi もインストールしておきます.
以下, 手動でのやり方です
http://www.jpl.org/elips/ よりダウンロードし, ダウンロードしたファイルを解 凍します (CVS 経由でもいい).
続いて bash を起動して, 解凍したフォルダへ移動し, 以下を記入します.
./configure --with-emacs=meadow make all-ja |
しばらくすると, gnus/lisp に拡張子が elc というファイルができます
次に, Meadow をインストールしたディレクトリ の中に 1.15/site-lisp というフォルダ があります. site-lisp の中に t-gnus というフォルダを作り, この中に gnus/lisp 以 下のファイルをコピーします.
これで, インストールは完了です.
gnus を使う前に emacs-w3m もインストールしておくことをお勧めします. インストール しておくと, HTML メールや朝日新聞なども読むことができます.
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56.3.1 .emacs に書く設定 (2006/02/19) 56.3.2 .gnus に書く基本的な設定 (2004/02/24)
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.emacs に書く基本的な設定は以下の通り
人によっては不要なところもあると思いますので, その場合は削除してください.
(setq gnus-use-mailcrypt nil) ;; mailcrypt は使わない (setq gnus-use-sc nil) ;; super-cite も使わない (load "gnus-setup") ;; 必須 (setq mail-user-agent 'gnus-user-agent) ;; gnus のディレクトリやファイルを設定 ;; デフォルトで問題なければ以下 5 行の設定は必要ない (setq nnshimbun-directory (expand-file-name "~/News/shimbun/")) (setq gnus-home-directory (expand-file-name "~/")) (setq gnus-directory (expand-file-name "~/News/")) (setq message-directory (expand-file-name "~/News/")) (setq nnmail-message-id-cache-file (expand-file-name "~/News/.nnmail-cache")) ;;日本語の添付ファイル名を正しく表示 ;;これがないと化けます. (defvar my-mime-filename-coding-system-for-decode '(iso-2022-jp japanese-shift-jis japanese-iso-8bit)) (defun my-mime-decode-filename (filename) (let ((rest (eword-decode-string filename))) (or (when (and my-mime-filename-coding-system-for-decode (string= rest filename)) (let ((dcs (mapcar (function coding-system-base) (detect-coding-string filename)))) (unless (memq 'emacs-mule dcs) (let ((pcs my-mime-filename-coding-system-for-decode)) (while pcs (if (memq (coding-system-base (car pcs)) dcs) (setq rest (decode-coding-string filename (car pcs)) pcs nil) (setq pcs (cdr pcs)))))))) rest))) (eval-after-load "mime" '(defadvice mime-entity-filename (after eword-decode-for-broken-MUA activate) "Decode encoded file name for BROKEN MUA." (when (stringp ad-return-value) (setq ad-return-value (my-mime-decode-filename ad-return-value))))) ;;html メールを読まないなら以下を設定 (コメントをはずす) ;;ただし ;; w3 か w3m がインストールされていない時には nil にします ;;(setq mime-setup-enable-inline-html nil) ;; plain/text が附属していない時のみ ;;(eval-after-load "semi-setup" ;; '(progn ;; (set-alist 'mime-view-type-subtype-score-alist '(text . plain) 10) ;; )) ;; html メールは w3m (11.4 テキストブラウザ - w3m) で読む ;; w3m がインストールされている時のみコメントをはずす ;;(eval-after-load "mime-view" ;; '(progn ;; (autoload 'mime-w3m-preview-text/html "mime-w3m") ;; (ctree-set-calist-strictly ;; 'mime-preview-condition ;; '((type . text) ;; (subtype . html) ;; (body . visible) ;; (body-presentation-method . mime-w3m-preview-text/html))) ;; (set-alist 'mime-view-type-subtype-score-alist ;; '(text . html) 3))) ;;オフラインでもメール/ ニュースを読み書きしたいので以下を設定 ;;設定ファイルは別のフォルダへ.デフォルトは ~/.gnus-offline.el (setq gnus-offline-setting-file "~/data/.gnus-offline.el") ;; なくてもよい (load "gnus-ofsetup") (gnus-setup-for-offline) (load gnus-offline-setting-file) |
さらに, ~/.mailcap というファイルを作成し, 以下を記入します.
audio/*; fiber -s %s application/*; fiber -s %s image/*; fiber -s %s |
これで, Meadow を再起動すると, メール/ニュースの設定を聞いてきます.
以下, 回答例.
分からなければ nnagent.
デフォルトのままRET
コマンドラインで制御できるプログラムを持ってるなら指定. インターネットへの接続は 手動でする, あるいは常時接続なら, C-a C-kで全部消してから, RETで OK.
プログラムを指定すると"ダイヤル接続プログラムの引数"も聞かれます
接続プログラムと同じ. 全部消してRETで構いません
smtp を選択
通常は使わないので n.
使用するメールアドレスの数を入れます
通常は pop
メールサーバに接続する ID を入力
pop サーバ名を入力
通常は password.
特に問題はないので, y
個人の好みで. 保存する以上は誰かに見られる可能性があります. 共用しているパソコン では保存するべきではないでしょう
以下, .gnus の設定は上記のように答えた場合を想定しています. 間違っても ~/.gnus-offline.el を編集すれば変更できますし, 削除すれば再度同じように設定を聞 いてきます.
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.gnus に書く基本的な設定は以下の通り. ;;要変更とあるところは, 適宜変更してください
;; メールの既読情報などが保存されるファイル (setq gnus-startup-file "~/newsrc") ;;デフォルトで問題なし.;; メールアドレス (setq user-mail-address "[email protected]") ;;要変更 ;; メールの送信者欄に表示される名前 (setq user-full-name "zzz") ;;要変更 (setq gnus-local-domain "zzz.or.jp") ;;要変更 (setq message-user-organization "ZZZ") ;;要変更 ;;news サーバの指定 ;; 私はニュースを読まなので,以下のように設定してます. (setq gnus-select-method '(nntp "")) ;;要変更 ;;news を読む場合は ;;(setq gnus-select-method '(nntp "news.gmane.org")) ;;のように設定します ;; メールが大きくても分割しない (setq mime-edit-split-message nil) ;; オンラインにするかどうかを尋ねない (setq gnus-agent-go-online t) ;; オープンできないときはオフライン (setq gnus-server-unopen-status 'offline) ;; メールなどを保存するディレクトリ (setq nnml-directory "~/News/") ;;要変更 ;; 送信したメールのコピーを保存する (setq gnus-outgoing-message-group "nnml:archive") ;;要変更 ;; メールの設定 (setq gnus-secondary-select-methods '((nnml ""))) ;; smtp サーバの設定 (setq smtp-default-server "smtp.zzz.or.jp") ;;要変更 (setq smtp-local-domain "zzz.or.jp") ;;要変更 (setq mail-use-rfc822 t) (setq smtp-debug-info t) (setq message-kill-buffer-query-function 'nnheader-Y-or-n-p) ;; シグネチャの自動挿入はしない ;; デフォルトでは ~/.signature を自動挿入します (setq message-signature nil mime-setup-use-signature nil) ;; 半角カタカナがあるかどうかをチェック ;; ネットをやる上でのマナーとして (defun message-check-jisx0201 () (interactive) (let ((beg (point-min)) (end (point-max)) debug-on-quit) (if (memq 'katakana-jisx0201 (find-charset-region beg end)) (if (y-or-n-p "半角カタカナらしきものがあるけど全角に変換して送信する?") (let ((buffer-read-only nil) (inhibit-read-only t)) (japanese-zenkaku-region beg end t) t) (if (yes-or-no-p "本当に半角カタカナを送信しちゃうの? (^ ^)") t (signal 'quit nil))) t))) (add-hook 'message-send-hook 'message-check-jisx0201) ;; decode "" ;; Outlook の送信者を正しく表示する (defun eword-analyze-quoted-string (string start &optional must-unfold) (let ((p (std11-check-enclosure string ?\" ?\" nil start))) (if p (cons (cons 'quoted-string (let ((str (std11-strip-quoted-pair (substring string (1+ start) (1- p))))) (if (string-match eword-encoded-word-regexp str) (eword-decode-encoded-word str) (decode-mime-charset-string str default-mime-charset) ))) p) ))) ;;decode "" end (setq ;; x-rot13-47-48 も読めるように gnus-article-treat-types '("text/plain" "text/x-rot13-47-48") ;; 引用の色を付ける設定 gnus-cite-minimum-match-count 1 gnus-treat-highlight-citation '(and mime (or last t)) ;; 強調表示を行う gnus-treat-emphasize t ;; ヘッダのハイライト gnus-treat-highlight-headers '(and mime head) gnus-treat-date-local '(and mime head) ;; xface を表示しない (bitmap などをインストールしていないと使えません) ;; 設定の仕方はそのうち gnus-treat-display-xface nil ;; スマイリーも表示しない (bitmap が必要) gnus-treat-display-smileys nil gnus-treat-display-picons nil gnus-treat-decode-message-body-as-default-mime-charset 'nomime gnus-treat-decode-article-as-default-mime-charset '(not head) ) ;; これはお好みで ;; (メールを書く時 ;; この文字が挿入されます). デフォルトは \n[...]\n\n (setq message-elide-ellipsis "-----8<-----(cut)-----8<-----\n") ;;要変更 ;; これを指定しておくと ;; 指定した文字と From の一部が一致すれば自分で出したものと認識されますので ;; 適当に変えてください (setq gnus-ignored-from-addresses "name") ;;要変更 (setq current-language-environment "Japanese") ;; オフラインでも使用したい (gnus-agentize) |
基本的な設定はこんなところです. 設定がうまくいっていれば M-x gnus で gnus が起動し, メールを取り込みます.
起動時にメールサーバに接続したくない時には, M-x gnus-unplugged で起動しま す. 起動後, g でメールを取り込めるはずです (このままではニュースは読めませ ん. グループの選択をする必要があります).
私は, .emacs に以下の設定を入れて, C-c C-n で gnus が起動するようにしてあります.
(global-set-key "\C-c\C-n" 'gnus-unplugged)
|
これで, 設定は終わりです. 基本の設定といいつつ, いろいろ入れていくとこんなになっ てしまったけど,まともに使おうと思うとこの程度は必要だと思います.
gnus 起動時にモードラインに変な■が出ていたら,画像ファイルがコピーできていませ ん. gnus に含まれている etc フォルダの中身を Meadow の etc フォルダの中へコピー して試してみてください.うまくいけば,モードラインに絵が表示されるはずです.
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M-x help-for-help iでヘルプを読むことができます. gnus-ja というのがありま すので, カーソルをもっていき, RETとします. 日本語ですので, 困ったら読んで みてください.
gnus-ja という項目がなければ, C-u M-x help-for-help i e:/usr/Meadow/1.15/info/gnus-ja のようにすれば読むことができま す. HTML に変換したものも あります.
内容が膨大で, どこに求めるものがあるのか分かりにくいですが. .
また, gnus を利用している時にC-c TABとすると,現在最も適切なヘルプが表示 されます.
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gnus はグループバッファ (Group Buffer), 概略バッファ (Summary Buffer), 記事バッ ファ (Article Buffer) , サーババッファからなっています.
56.5.1 グループバッファ (2004/02/24) 56.5.2 概略バッファ (2004/02/24) 56.5.3 記事バッファ (2004/02/24) 56.5.4 サーババッファ (2004/02/24)
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グループバッファとはメールやニュースのグループを表示するバッファで す. グループバッファのスクリーンショットを見ると分かると思いま すが, いろんなフォルダに振り分けられたメールフォルダが見てとれると思います.
ここで, グループへカーソルを移し, RETかSPCを押すと, 概略バッファへ入 ることができます.
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概略バッファとはメールやニュースの一覧を表示するバッファです. 概略バッファのスクリーンショットのように, 記事の Subject 一覧が表示されます.
ここで, 記事へカーソルを移し, RETかSPCを押すと, そのメールを表示でき ます.
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記事バッファとは文字通りメールやニュースを表示するバッファで す. 記事バッファのスクリーンショットのように, 記事の内容が表 示されます.
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サーババッファとは pop サーバやニュースサーバを一覧表示し, 設定を行うためのバッ ファです
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メールソフトとして使うための最低限の使い方について説明します.
ただし, ニュースは読まなくなったので, ニュースについてはほとんど触れていませ ん. ニュースを読む際にはヘルプを参照してください.
56.6.1 メール/ニュースを取り込むには (2004/02/24) 56.6.2 メール/ニュースを読むには (2004/02/24) 56.6.3 メールを振り分けるには (2004/02/24) 56.6.4 メールを書くには ― 新規/返信/添付ファイル (2004/02/24) 56.6.5 メールを整理するには (2004/02/24)
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g でメール/ニュースの取得ができます. メールだけであれば, gを押すだけ で取り込めるはずです. この時, ミニバッファ (画面の一番下) にメールを取り込んでい るメッセージが出ていれば問題ありません.
初めての受信が終わったら, Fを押して受信したメールフォルダを表示します. す ると, メールを受信したフォルダが出てきます.
ニュースを取得するにはgで受信する前に, 講読するグループを選択する必要があ ります. そのため, gnus を起動した時の画面 (以下, グループバッファと呼びます) で, ^ を押しサーバーバッファに移動します. gnus-agent がオフライン状態ならば J j でオンラインにしておきます.
サーバーバッファは例えば以下のようになっていると思います
{nnml:} (opened) {nndraft:} (opened) {nntp:} (opened) |
nntp の行が opend になっていなければ, C O と入力すれば opend になると思い ます. opend になっていれば, カーソルを持っていき, RET を入力すると, グルー プの一覧が表示されますので, 好きなグループをuで選択していきます.
選択が終わればサーバーバッファに戻り, {nntp:} (opened) の行で J a と入力し ます. これにより, ニュース (nntp) を gnus-agent により送受信を行うことができます. gnus-agent とはオフラインでもメールやニュースを読むことができるようにする機能で す. つまり, J a と入力することにより, そのグループはオフラインで使うことが できるようになります. ただし, nnml や nndraft は gnus-agent を使う必要はありませ ん
これで, g によりメール/ニュースの取得ができるようになります.
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メールが受信できたら読むのは簡単. グループを選んで, SPC(RETでもい い. ただし, RETはグループに入るだけなので, 2 回押す必要有り) でメールが表 示されます. あとはSPCだけで, どんどん読んでいけます
基本的なキーバインド (ただし, カーソルが概略バッファにある時)
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とりあえず読めるようになったら, 適当なフォルダへ振り分けたいですよね.
;; 振り分け時のヘッダリスト (setq nnmail-split-abbrev-alist '((any . "from\\|to\\|cc\\|sender\\|apparently-to\\|resent-from\\|resent-to\\|resent-cc") (mail . "mailer-daemon\\|postmaster\\|uucp") (sub . "subject") (to . "to\\|cc\\|apparently-to\\|resent-to\\|resent-cc") (from . "from\\|sender\\|resent-from") (nato . "to\\|cc\\|resent-to\\|resent-cc") (naany . "from\\|to\\|cc\\|sender\\|resent-from\\|resent-to\\|resent-cc"))) (setq nnmail-split-methods 'nnmail-split-fancy nnmail-split-fancy '(| (any "ccn@mailnews\\.ne\\.jp" "mail.news") (sub "Weekly Mag2" "mail.news") ;; すべての条件に合わないものは, mail.inbox へ "mail.inbox")) |
例えばこんな風にすると, 振り分けることができます. 正規表現が使えますので, いろい ろな条件の組み合わせも可能ですが, 私はこの程度の簡単な条件で済ましています.
56.6.3.1 膨大な ML やニュースを簡単に設定 (2004/02/24)
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メーリングリストなどの振り分け条件を 1 個 1 個指定せずに,メールアドレスなどから適当 なグループに振り分けることができます.
小 関さんの日記
100 個の ML に入ったからといって, 100 個設定するというのは馬鹿馬鹿しいものです.
また,個人宛のメールで議論になることがあります.こんな時に,その都度条件を考える のも面倒なものです.
普通メーリングリストには [email protected] のようなメールアドレスがヘッダについてい ます.
それなら,そのメールアドレスから mail.book というグループを作れば,大体のものは うまく振り分けられるのではないでしょうか.
振り分け条件を以下のように設定します.ニュースや個人宛てのメールの条件のみ変更が 必要です.
(setq nnmail-treat-duplicates 'warn) ;; *-with-parent で使う (setq nnmail-cache-accepted-message-ids t) ;; 移動記事 ID も記録 (setq nnmail-split-methods 'nnmail-split-fancy) (eval-after-load "nnml" '(modify-syntax-entry ?\- "w" nnmail-split-fancy-syntax-table)) (add-hook 'nnmail-pre-get-new-mail-hook 'gnus-group-split-update) (setq nnmail-split-fancy-DM-alist '( ;; ニュースや個人宛てメールなど (any "[email protected]" "mail.book-error") (any "[email protected]" "mail.news"))) (setq nnmail-split-fancy-ML-alist '( ;; メーリングリスト関連 ("x-ml-name" "\\b\\(\\w+\\)" "mail.\\1") ("errors-to\\|sender" "owner-\\(\\w+\\)@.*" "mail.\\1") ("sender" "\\b\\(\\w+\\)-\\(owner\\|admin\\)@.*" "mail.\\1") ("mailing-list" "\\bcontact \\b\\(\\w+\\)-\\(help\\|owner\\)@.*" "mail.\\1") ("X-BeenThere" "\\b\\(\\w+\\)@.*" "mail.\\1"))) (setq gnus-group-split-updated-hook (lambda () (setq nnmail-split-fancy (append '(|) ;; メーリングリスト nnmail-split-fancy-ML-alist ;; 関連する話題 '((: nnmail-split-fancy-with-parent)) ;; 個人宛てメールなど nnmail-split-fancy-DM-alist ;; グループパラメータかき集め"'(|"と""spam")"を除去 (let ((lst (cdr nnmail-split-fancy)) first ret) (while (listp (setq first (car lst))) (setq ret (append (list first) ret)) (setq lst (cdr lst))) ret) ;; 一致するものが無かった場合 "mail.inbox")))) |
普通にメールを取り込むだけです.すると,メールアドレスから自動的にグループ名を作 成して,振り分けてくれます.
また,ニュースやメールマガジンなどは,上記の nnmail-split-fancy-DM-alist に追加し ます.あるいは,以下のようにしても設定できます.
G mでグループ名とメソッド (nnml) を指定します.
そのグループにカーソルを合わせ,G pとします.そうすると, nil と表示されたバッ ファができます.
そこに
((extra-aliases "[email protected]" "[email protected]")) |
のように,メールマガジンの From を追加していきます.
C-c C-cで保存します.
これで完了です.これで,メールが来たらこのグループに振り分けられます.
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受信して, 振り分けられるようになったので, ひとまず受信は大丈夫ですね. 次はメール を書く部分です.
グループバッファか概略バッファでmを入力すると, 記事バッファが出てきてメー ルを書くことができます (ニュースはa).
Gcc: nnml:archive To: Subject: From: zzz--text follows this line--
こんなバッファが出来ますので, To:に宛先, Subject:に標題, 本文を--text follows this line--の次の行から書いていきます. 書き終わったらC-c C-cで送信しま す. gnus-agent を使っているなら, 一度ローカルに蓄えられ, gで送信が行われま す.
概略バッファでrを入力すると, 返信を書くことができます. Rなら引用をす ることもできます.
メニューバーが出ていれば, MIME-Edit という項目があります. この中の Insert File を選択してください. すると, ファイル名の入力が求められますので, 入力します.
MIME-Edit がなければ, Message-Attach file as MIME です
続いてエンコード方法を聞いてきますので, base64 を選びます.
すると, 例えばこんなのが挿入されます
--[[application/octet-stream Content-Disposition: attachment; filename="test.xls"][base64]]
これで添付完了です.
逆に受信すると
[2 TEST.XLS ]
というのがありますね. マウスの中ボタンか右クリックをするとメニューが出ますので, 処理を選びます. ここまでの設定をしていれば, 右クリックで出るメニューには, fiber %1 というのがあるので, これを選ぶと対応したソフトが起動します. 右クリックで出る メニューは, 一度選択すると~/.mime-example というファイルに保存されますので, 次回 からはメニューは出ずにソフトが起動します.
キーボードでの操作は, 記事バッファでカーソルを移動 (n, pを使うと便利) してvでソフト起動, eで保存です
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もっと便利な設定が 小 関さんの日記 にありますので,参考にどうぞ.
ここまでで, メールの作成, 送受信はとりあえずできますね. 次は増えてきたファイルを 整理する方法です.
t-gnus には auto-expire という機能があります. これは, 指定した日数が経過したファ イルを自動的に削除する機能です. ただし, 削除されるのは概略バッファで E がついて いるメールのみです.
そのため, 削除したくないメールには概略バッファでuを入力すると, 削除しない ようにできます. 解除は, Eです. uをすると, 概略バッファに入った際表示 されるのは, uでマークしたメールと新着メールのみになります. すべて表示する には, 概略バッファに入る際, C-u SPCあるいはC-u RETとするか, 概略バッ ファでC-u M-gとします.
;; 自動で削除するグループを指定 (setq gnus-auto-expirable-newsgroups (concat ;;mail "^nnml:\\(.*\\)$\\|^nn\\(.*\\)$" ;;news "\\|^fj.\\(.*\\)$\\|^alt.\\(.*\\)$\\|^japan.\\(.*\\)$")) ;; 指定した日以上経過したファイルが削除される. (setq nnmail-expiry-wait 180) ;; 180 日は保存 ;;グループによって削除する日を変える (setq nnmail-expiry-wait-function (lambda (group) (cond ;; mail.memo フォルダのメールは削除しない ((string-equal group "mail.memo") 'never) ;; 特定のフォルダは指定日を長くする ((string-equal group "mail.book") 400) ;; デフォルト (t 180)))) |
削除ではなく, 任意のフォルダに移動する場合は,
グループバッファでG mでグループを作ることができます. フォルダ名は mail.memo などとし, Method は nnml とすればいいでしょう
概略バッファでB mで移動, B cでコピーできます. フォルダ名は補完が効き ますので, TABを押すと一覧が表示されます. さらに, B DELで削除もできま す.
1 個 1 個やるのが面倒な場合は, #で印を付けてからやると, 一括で処理ができま す
ということもよくありますよね. その場合は, 概略バッファで#を使って振り分け 直したいメールに印を付けてから, B rでできます. B qやB tで振り 分けはせずに, どのフォルダに振り分けられるかを確認できます. リージョンで選択して からM P rでマークをつけるのも便利です
さて,ここまでできたら,アドレス帳が欲しくなりますね.次はアドレス帳の紹介です.
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gnus とともに使うアドレス帳や簡易エイリアスを紹介します.
56.7.1 BBDB ― The Insidious Big Brother Database (2004/02/24) 56.7.2 LSDB ― The Lovely Sister Database (2004/02/24) 56.7.3 .mailrc によるアドレスの補完 (2004/02/24)
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http://www.meadowy.org/meadow/dists/1.15/setup.exeによりインストールできるアドレス帳です.
56.7.1.1 基本的な設定 ― BBDB (2004/02/24) 56.7.1.2 BBDB の使い方 (2004/02/24) 56.7.1.3 特定のグループのみメールアドレスを収集 (2004/02/24)
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以下を.emacs の gnus の設定の後に追加.
(setq bbdb/news-auto-create-p t) ;; メールアドレスを自動で収集 (require 'bbdb) (require 'gnus-bbdb) (bbdb-initialize) ;; 'gnus / 'Gnus ははずしてください. (add-hook 'gnus-startup-hook 'gnus-bbdb-insinuate) (add-hook 'message-setup-hook 'gnus-bbdb-insinuate-message) (setq bbdb/news-auto-create-p 'bbdb-ignore-most-messages-hook) (setq bbdb-send-mail-style 'compose-mail) ;;FLIM では quote された eword encoded word は decode されませんが ;;を強制的に decode したい場合には (setq gnus-bbdb/decode-field-body-function (function (lambda (field-body field-name) (eword-decode-string field-body)))) ;; ポップアップは表示しない (setq bbdb-use-pop-up nil) ;; アドレスの展開は C-c C-t (defun bbdb-insinuate-w32-message () "Call this function to hook BBDB into message-mode." (define-key message-mode-map "\C-c\C-t" 'bbdb-complete-name)) (add-hook 'mime-edit-mode-hook 'bbdb-insinuate-w32-message) ;; 自分のメイルアドレス. ;; これを設定しておくと ;; 対象にするようになります. ( メイリング・リストなどで便利です. ) (setq bbdb-user-mail-names "zzz@mail\\.ne\\.jp\\|zzz@zzz\\.com") ;; 標準以外に収集するヘッダー・フィールド ;; お好みでどうぞ (setq bbdb-auto-notes-alist '( ("X-Mailer" ( ".*" mua 0)) ("User-Agent"} ( ".*" mua 0)) ("Reply-To"} ( ".*" ML 0)) ("X-Newsreader"} ( ".*" mua 0)) ("X-Ml-Name"} ( ".*" lists 0)) ("X-Sequence"} ( "^[^ \t\n]+" lists 0)) ("X-URL"} ( ".*" WWW 0)) ("Organization"} ( ".*" Organization 0)) ("X-URI"} ( ".*" WWW 0)) )) (add-hook 'bbdb-notice-hook 'bbdb-auto-notes-hook) |
設定後は Meadow を再起動してください.
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設定後, gnus を起動して, 普通にメールを読むと, そのメールから名前やメールアドレ スを自動で収集してくれます. 特に登録する必要はありません. M-x bbdb-create で作ることもできます.
その後, M-x bbdbに続けてリターンを押すと, 登録されている全アドレスが表示さ れます. M-x bbdbに続いて, 適当な文字を入れるとその文字を含むアドレスだけが 表示されます.
例えばこんな感じ.
masa - Luna net: [email protected] creation-date: 08 Oct 2002 timestamp: 08 Oct 2002 Test - Luna net: [email protected] creation-date: 08 Oct 2002 timestamp: 08 Oct 2002
このバッファでのキーバインドは以下
*を押してから, 入力すると今表示されているすべてのユーザに対して処理を実行 できます. だから, 検索してユーザをしぼっておき, * mとすると今表示されてい るユーザ全員に対してメールを送ることができるのです.
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自動収集ではアドレス帳が再現なく太っていくので, 特定のグループのみ自動収集するよ うにすると便利です.
まず, 56.7.1.1 基本的な設定 ― BBDB (2004/02/24)で設定した
(setq bbdb/news-auto-create-p t) ;; メールアドレスを自動で収集
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を
(setq bbdb/news-auto-create-p nil) ;; メールアドレスを自動で収集しない
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に変えます. さらに, 以下を追加. グループ名は適当に変えてください
(setq gnus-select-group-hook '(lambda () (setq bbdb/news-auto-create-p (or (string= "nnml:mail.inbox" gnus-newsgroup-name) (string= "nnml:mail.mine" gnus-newsgroup-name) (string= "nnml:mail.ml" gnus-newsgroup-name) )))) |
自動収集しないフォルダでは概略バッファで:を押すと手動で収集できま す. ;で notes を書くこともできます.
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FLIM/SEMI と親和性の高いアドレス帳として, 最近開発されたものです.扱いは BBDB と 同じですが, 開発されはじめたばかりなため機能的には劣ります.
The Lovely Sister Database
ダウンロード先
インストールは make;make install. あるいは, 解凍したディレクトリを site-lisp 下に入れるだけでできます.
設定は以下を.gnus に追加します. これで, アドレスの自動収集とメールアドレス補完ができます.
(autoload 'lsdb-gnus-insinuate "lsdb") (autoload 'lsdb-gnus-insinuate-message "lsdb") (add-hook 'gnus-startup-hook 'lsdb-gnus-insinuate) (setq lsdb-pop-up-windows nil) ;; popup は表示しない ;;メールアドレスの補完 (add-hook 'message-setup-hook (lambda () (define-key message-mode-map "\C-c\C-t" 'lsdb-complete-name))) ;; 概略バッファでアドレスを登録するキー (add-hook 'gnus-summary-mode-hook (lambda () (define-key gnus-summary-mode-map ":" 'lsdb-toggle-buffer))) |
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まず, ~/.mailrc というファイルを作成します
書式は以下のように, 「 alias[TAB] 名前 [TAB] メールアドレス」となっています
alias name [email protected]
さらに,invoke-mail.elをダウンロー ドし,ロードパスの通ったところへ置きます.そして, .gnus に以下を追加します.
(load-library "invoke-mail")
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これで, メールを書く時に, naTABで name と補完され, さらにTABで [email protected] になります. シンプルでよく使うアドレスを登録しておくと便利です
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