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パッケージに対するすべての`Makefile.in'を作成するため, automake
プログラムを最上位のディレクトリで,引数無しで実行して ください.automake
は,(`configure.ac'をスキャンしながら see 節 5. `configure.ac'のスキャン),自動的にそれぞれ適切な`Makefile.am'を見つけ, 対応する`Makefile.in'を生成します.automake
では,パッケー ジを構成するものへの視野がかなり単純になっていることに注意してください. それは,一つのパッケージにはトップディレクトリにただ一つ `configure.ac'があることを想定しています.パッケージに複数の `configure.ac'がある場合,`configure.ac'があるそれぞれのディ レクトリでautomake
を実行する必要があります.(代わりの方法として, パッケージツリーを巡回して,適切な場所でautomake
を実行すること が可能な,Autoconfのautoreconf
をあてにしてもかまいません.)
オプションとしてautomake
に引数を与えることが可能です. `.am'が引数に後置され,その結果が入力ファイルの名前として使用され ます.この機能は,一般的に,時代遅れの`Makefile.in'を自動的にリビ ルドするためだけに使用します.いくつかのサブディレクトリで `Makefile.in'を再生成するために使用している場合でも,プロジェクト のトップディレクトリでautomake
を実行する必要があることに注意し てください.これは,automake
は`configure.ac'をスキャンする 必要があるため,そして,automake
が状況によってその動作を変更す るため,`Makefile.in'がサブディレクトリに存在するという知識を使用 するためです.
Automakeは,`configure.ac'をスキャンするためと,その依存性 (`aclocal.m4')のため,autoconf
を実行するので, autoconf
はPATH
に存在する必要があります.AUTOCONF
変数が環境変数にある場合,autoconf
の代わりにそれを使用し,これ で特定のバージョンのAutoconfを選択することが可能になります.ところで, この段落を誤解しないでください.Automakeは`configure.ac'を スキャンするためにautoconf
を実行するのであって, `configure'をビルドするわけではありません.この目的に対しては autoconf
を自分で実行する必要があります.
automake
は以下のオプションを受け入れます.
AC_CANONICAL_HOST
を実行する場合, `config.guess'が必要です.Automakeはこれらのファイルのいくつかと 一緒に配布されています(see 節 2.6 automakeが必要とする可能性があるプログラム).このオプションは, 可能であれば,足りないものを自動的にパッケージに加えます.一般的に, Automakeが足りないファイルがあることを告げる場合,このオプションを使用 してみてください.デフォルトでAutomakeは,足りないファイルを指し示すシ ンボリックリンクの作成を試みます.これは--copy
で変更可能です.
足りない可能性のあるファイルの多くは共通スクリプトで,それは AC_CONFIG_AUX_DIR
マクロで指定した場所に配置してもかまいません. このため,AC_CONFIG_AUX_DIR
の設定は,ファイルが足りないかどうか を考慮したり,足りないファイルを追加する場所(see 節 5.2 その他のAutomakeが理解すること)に影響し ます.
--add-missing
と一緒に使用するとき,インストールされるファイルを コピーします.デフォルトではシンボリックリンクを作成します.
--cygnus
の効果を参照してください.
--add-missing
とともに使用するとき,標準のファイルがソースツリー に存在する場合でもそれらを再インストールします.これで,新しいシンボリッ クリンクを作成する前に,ソースツリーからファイルを削除します(または, --copy
とともに使用すると,新しいファイルをコピーします).
--gnu
と--gnits
の効果を参 照してください.
--gnu
と--gnits
の効果を参照 してください.これはデフォルトの厳密さです.
automake
は,`configure.ac'で記述されているすべての `Makefile.in'を作成します.このオプションは,依存性の一つの側面を 用いて,時代遅れになっている`Makefile.in'だけを更新します.
カテゴリは,その名前に`no-'を前置することでオフにすることが可能で す.例えば,`-Wno-syntax'は未使用の変数に関する警告を隠します.
デフォルトで出力されるカテゴリは,`syntax'と`unsupported'で す.さらに,`gnu'は`--gnu'と`--gnits'の厳密さで有効にな ります.
`portability'の警告は,現在デフォルトでは無効になっていますが,将 来のリリースでは,`--gnu'と`--gnits'の厳密さで有効になるでしょ う.
環境変数`WARNINGS'に,カンマで分けた有効にするカテゴリのリストを 含めることが可能です.それは,コマンドラインスイッチの前に累積され,こ の方法で`-Wnone'することで,`WARNINGS'で有効にしたすべての警 告カテゴリを無視します.この変数はautoconf
のような他のツール でも使用されます.このため,未知のカテゴリは無視されます.
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