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1. はじめ方 (2004/09/16)

"texi/emacs21/info/はじめ方"へのコメント(無し)

このInfoマニュアルの最初の部分で,Infoの内部について述べています.このマ ニュアルの2番目の部分で,様々なInfoの高度なコマンドについて述べ,Texinfo ファイルから生成されるものとは異なるInfoの書き方を述べています.3番目の 部分は,TexinfoファイルからInfoファイルを生成する方法の概要を説明してい ます.

このマニュアルはコンピュータ上でInfoリーダーを使って読むように考えられています。 そうすれば、読んでいる間にInfoコマンドを試すことができます。 コマンドがマニュア ルに書いてある通りに動作すると思うことしかできませんので、紙やHTMLで読むと効果が 薄くなります。このマニュアルを読んでいる際に、オンラインバージョンも試してみてく ださい。

このマニュアルのオンライン版を見るには2つの方法があります。

  1. シェルのコマンドラインで info と入力します。こうすると、Info ファイルを読 むためだけに設計されたInfoリーダーを使うことができます。

  2. コマンドラインで emacs と入力し、それから C-h i (Control-h に 続けて i) を入力します。これにより、多くの機能を持つEmacsのInfoモードを使 うことができます。

どちらの場合でも、mInfo (文字通りに) と入力し、続けて RET (Return か Enter キー)と入力します。これで、スクリーン上でこのマニュアルを読み指示に従い操 作を行う準備ができました。



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1.1 小さなスクリーンでInfoを開始する (2004/09/16)

"texi/emacs21/info/小さなスクリーンでInfoを開始する"へのコメント(無し)

(In Info, you only see this section if your terminal has a small number of lines; most readers pass by it without seeing it.)

端末の画面に比較的少数の行しか無いので,はじめに特別なアドバイスが必要で す.

テキスト`--All----'が画面の右下の角近くに見えている場合,見ているテキスト全体が 画面にフィットしているということです.代わりに`--Top----'が見えている場合,フィッ トしていない,より多くのテキストが下にあるということです.テキストを先に進めて他 の画面全体を見るため,スペースバーを押してください.前に戻るためには `Backspace'や`DEL'(システムによっては,このキーは`Delete'と印字されているかもし れません)と表示されているキーを押してください.

以下に40の無駄な行があるので,を試すと何を言っているのかが分かるでしょ う.終りに次にすることを説明しています.

 
This is line 20
This is line 21
This is line 22
This is line 23
This is line 24
This is line 25
This is line 26
This is line 27
This is line 28
This is line 29
This is line 30
This is line 31
This is line 32
This is line 33
This is line 34
This is line 35
This is line 36
This is line 37
This is line 38
This is line 39
This is line 40
This is line 41
This is line 42
This is line 43
This is line 44
This is line 45
This is line 46
This is line 47
This is line 48
This is line 49
This is line 50
This is line 51
This is line 52
This is line 53
This is line 54
This is line 55
This is line 56
This is line 57
This is line 58
This is line 59

ここまでたどり着いたら`DEL'(または)で最初に戻り,もう 一度ここまできて,やっと`Space'と`Backspace'を理解するでしょう. さて,`n'を入力し(1文字だけで,引用符やリターンキーを後で入力し ないでください) コースの通常の開始点に行きます.



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1.2 Infoの使い方 (2004/09/16)

"texi/emacs21/info/Infoの使い方"へのコメント(無し)

ドキュメントを読むために,プログラムInfoと会話をします.

Infoを使うには2つの方法があります。つまり、Emacsを使う方法とシェルでコマンド info を使って起動される単独のリーダーを使う方法です。

今,1つの情報のノードが見ています.ノードには,あるレベルで特定のトピック を説明しているテキストが含まれています.このノードのトピックは"Info の使い方(how to use Info)"です.モードラインでは,これが`info'のノード`Help' だと告 げています.

ノードのトップ行は,そのヘッダです.ノードのヘッダは(今,見てくだ さい)このノードの後にある`Next'ノードが`Help-P'と呼ばれるノード だと告げています.高度なInfoコマンドで,知っている名前ならどこのノードに も行けるようになります.スタンドアローンのInfoリーダプログラムでは,ヘッ ダ行で,このノードの名前とinfoファイルも表示しています.Emacsでは,ヘッ ダ行は特殊な書体で表示されていて,それは画面からスクロー ルされて消えることはありません.このノードと,Infoファイルの名前は, Emacsによってヘッダ行から削除されています.

`Next'の隣に,ノードには`Previous'や`Up'または両方へのリ ンクがあるはずです.御覧のようにこのノードには,これらすべてがあります.

さて,`Help-P'という名前の`Next'ノードに行く時間です.

 
>> そこに移動するため,nを入力します.一文字だけです.引用符や入力後の
   RET を入力しないでください.

マージンの `>>' は,実際にコマンドを試すときだということを意味します.

 
>> マウスがある場合で,次のノードへ行くために既に n の入力の練習をし
   ている場合,同じことを``マウスで行なう''ためにマウスの右ボタンで
   `Next'リンクをクリックしてください.



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1.3 前のノードに戻る

"texi/emacs21/info/前のノードに戻る"へのコメント(無し)

このノードは`Help-P'と呼ばれています.ご存知のように, `Previous'ノードは`Help'で,そこからnコマンドを使用して やって来ました.もう一度nコマンドを使用すると,次のノード `Help-^L'に行きます.

 
>> しかし,まだnを入力しないでください.最初にpコマンドを試
   したり,`Prev'のリンク上でマウスをクリックしたりして
   `Previous' ノードへ行きましょう.そこに行ったら,またnして,
   ここに戻ることができます.

Emacsでこれを読んでいる場合,メニューバーの右端近くに`Info'の項目が 見えるでしょう.`Info'メニューバーの項目上でマウスをクリックすると, `Next'と`Prev'を含めたコマンドのメニューが開きます(そして,ま だ学習していないものもそれ以外にあります).

この全てが,恐らく余りに簡単過ぎて無礼だと思いますが,読み捨てしな いでください.事態はますます複雑になってきます.また,そのときが来たと 告げられるまで新しいコマンドを試さないでください.さもないと,後から出て くる重要な警告をInfoが通り過ぎてしまいます.

 
>> さて,ノード`Help-^L'に行くためnしたり`Next'リンクで
   マウスをクリックしたりして,より多くのことを学んでください.



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1.4 スペース,DEL,B,そして^Lコマンド

"texi/emacs21/info/スペース,DEL,B,そして^Lコマンド"へのコメント(無し)

このノードのモードラインは,現在ノード`Help-^L'にいることを,ヘッ ダラインはpで`Help-P'に戻れることを告げています.このノード のタイトルは強調され、下線がついているかもしれません.それはノードが関 連するものを告げています.

これは大きなノードで,ディスプレイ画面に全てがフィットしません.画面の右 下付近に`--All----'ではなく`--Top-----'という文字列が見えるの で,見えていないものがもっとあることが分かります.

SPCBACKSPACE(またはDEL) (1),そして bコマンドで,一度に全ての画面がフィットしなくても"動き回る"こと が可能になります.SPCで前に進み,画面の下に続くものを見ることがで きます.DELBACKSPACEで後ろへ戻り,画面のトップを見ることが できます(何回かスペースを入力しなければ,トップまで何もありません).

 
>> さて,SPCを入力してみてください(その後でBACKSPACEを入力し
   ここに戻ってください).

SPCを入力すると画面の下2行がページの最初に現れ,その後の行が続きま す.DELBACKSPACEで,ページの最初の2行を下に通常は持っ ていきますが,その上の行でフルスクリーンにする意味が無い場合は,全てを下 に持っていくわけではありません.

これをEmacsで読んでいる場合,画面からスクロールされて消えることが無いヘッ ダ行が見えていることに注意してください.そのため,`Next', `Prev',そして`Up'のリンクは常に見えていて,これらのリンクをマ ウスでクリックすることで,ノードのどこからでも,これらのリンク場所に行く ことが可能なので便利です.

SPCDELは,現在のノードで前後に移動するだけではありません. ノード間の移動も行います。現在のノードの最初で SPC を入力すると 次のノードへ、ノードの最後でDEL (あるいはBACKSPACE) を入力 すると前のノードへ移動します.具体的には,Infoファイルのすべてのノード を,単一の論理的に連結しているものとしてスクロールしていきます.これで, SPCを入力するだけでマニュアルの最初から最後まで完全に読むことが できるでしょう.そして、DEL (あるいはBACKSPACE) を入力する ことで、最後から最初に向かってマニュアルを完全に読むことができるでしょ う。

この順序では,ノードのサブノードは親ノードに続いて表示されます.ノード にメニューがある場合,SPCでメニューでリストアップされているサブ ノードに,一つずつ移動していきます.ノードの終りに到達すると,そのすべ てのサブノードを見たことになり,SPCで次のノードか次のノードの親 に移動します.

この頃のキーボードには,`PageUp'と`PageDown'(`Prior'と `Next'かもしれませんが)というラベルの付いた二つのスクロールキーが あるものが多くなっています.これらのキーがあるキーボードでは, SPCBACKSPACEのように,これらを使用してテキストの前後に移 動することが可能です.しかし,SPCBACKSPACEとは異なり, PAGEUPPAGEDOWNのキーでは,現在のノードの最初と最後を越え てスクロールすることはありません.

画面がおかしい場合,C-l(Control-Lのことです--CTRL を押したままLlを入力することです)を入力することで,Infoに 再表示させることが可能です.

 
>> C-lを,今入力してください.

今見ているノードの最初に戻るため,何回もを押すことが可能 です.最初に戻るため,単純にbを入力することも可能です.

 
>> 今やってみてください.(我々は,ここまで来るまでに最初の画面がいっぱい
   になるように十分に冗長なことを書いたのですが,画面が大きすぎて十分で
   ないかもしれません.必要なら,EmacsやInfoウィンドウを小さくしてくださ
   い.)そして,SPCで戻ってきてください.

画面が縦に非常に長い場合,このノード全体が一度にフィットするかもしれま せん.その場合,bでは何も起こりません.だけど、もう少し小さいウィ ンドウを使えばbによる効果を確認できますよ。

さて,かなりの数のコマンドを学びました.どれかを使いたいのですが,それが どれかを忘れた場合,コマンドリストを簡潔に表示する?を入力してみて ください(Emacsでは,それでInfo-summaryコマンドを実行します).リス トを見終えたら,SPCを何回か押して消し去ってください.

 
>> さあ?を試してください.終りまでリストの画面全体を連続して見るた
   め,SPCを押してください.そして消え去るまでSPCを複数回入
   力してください.

(スタンドアローンのIndoリーダを使用している場合,ここに戻るためC-x 0を入力してください,すなわち--CTRLを押したままxを入力し, CTRLxを離し,そして0を押してください--これはゼロで 文字"o"ではありません.)

今から,警告無しで大きなノードに出会っても,教えられなくてもSPCBACKSPACEを使用して動き回る方法を知っていることとします.全ての端 末が同じ大きさの画面を持っているわけではないので,もう警告することはでき ません.

 
>> さて,次のノードを見るため,nを入力したり,`Next'リンク
   でマウスをクリックしたりしてください.



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1.5 Emacs info で非表示なテキスト

"texi/emacs21/info/Emacsinfoで非表示なテキスト"へのコメント(無し)

メニューについて述べる前に、Emacsを使ってInfo を読んでいるユーザのみに 関連したことを述べておく必要があります。スタンドアローンのInfoリーダを 使って読んでいるユーザは ] を入力してスキップできます。

Emacsではスタンドアローン版で表示されるある種のテキストは通常表示され ません。技術的に言うと、それらのテキストは`invisibility(非表示)' の属性を持つためです。非表示テキストは実際のテキストの一部になります。 (デフォルトでは)これらのテキストはキルしてヤンクした時、印刷した時などに表 示されます。他のテキストと同じように保存することもできます。こうして、 そこにテキストがあることを知っておくと役立ちます。

コマンド M-x visible-mode を実行することで非表示のテキストを表示 させることができます。visible-modeはマイナーモードです。だから、2回使 うとふたたびテキストは非表示となります。"メニュー"の下やこのノードの先 頭行でこのコマンドの効果を見てみなさい。

非表示テキストがいつも表示されているのがよければ、 Info-hide-note-referencesnil に設定するといい。 visivle modeを有効にしておくことは代替にはなりません。Emacs Info は表 示されているテキストを変更するような`display'属性(それほど多くは ありませんが)も使っているからです。visible modeは非表示のテキストのみ に影響します。このチュートリアルで、`Emacs' の動作を説明する時に は、デフォルトのEmacsにおける動作を説明します。

さて、]を入力して、コマンド ][ について学ぶこと にしよう。

1.5.1 コマンド ][    Node telling about ].
1.5.1 コマンド ][    Same node.
1.5.1 コマンド ][    Yet again, same node.



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1.5.1 コマンド ][

"texi/emacs21/info/コマンド]["へのコメント(無し)

今、nを入力すると、このノードには次のノードが無いというエラーが 表示されます。同様にp を入力すると、前のノードが無いというエラー メッセージが表示されます(正確なメッセージはInfoリーダに依存します)。こ れは、np同じレベルの次や前のノードへ移動するコ マンドだからです。今のノードは前のノードにあったメニューに含まれていま す。そのため、今のノードは下位のレベルと考えられるのです。このノードは 前のノードメニューにある(3回書かれているけれども)唯一のノードです。そ れゆえ、np で移動できる次や前のノードを持たないのです。

n を整然と入力することでマニュアルを移動していると、多くのノード を読み飛ばす危険性があります。一方、SPCを使う場合にはその ような危険性はありません。なぜなら、ノードの下部までスクロールして、さ らにSPCを入力すると、レベルに関わらず続くノードに移 動するからです。最初に下部までスクロールさせないで、すぐに次のノードに行きた い場合には、]を入力します。

同様に、BACKSPACEはレベルに関わらず、現在のノードの先頭ま でスクロールした後で、前にあるノードに移動できます。すぐに前のノードへ 移動したい時には [を入力します。

例えば、[ n [という3段階の操作でここに戻ってくるでしょう。逆方向 であれば、] p ]とできます。

では、]を入力して、次のノードでメニューについて学びましょう。



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1.6 メニューと`m'コマンド

"texi/emacs21/info/メニューと`m'コマンド"へのコメント(無し)

ノード間の移動に使用する`n'(次)と`p'(前)、SPCBACKSPACE][コマンドだけでは,ノード は直線的な操作に制限されます.メニューで,構造的に分岐することが可能にな ります.メニューは,移動可能な他のノードのリストです.それは実際に,Info が解釈可能な,特殊な書式のノードのテキストの一部です.メニューのはじめは, 常に`* Menu:'で始まる行で識別されます.その方法で始まっている行の場 合だけ,ノードにメニューが含まれます.使用可能なメニューだけが,常に移動 可能なノードです.他のノードでメニューを使用するため,最初にノードに移動 する必要があります.

メニューの最初から,`*'で始まるそれぞれの行はサブトピックを示します. 行は普通,サブトピックの名前を(`:'に続いて)含んでいて,ノード名はサ ブトピックについて説明し,追加としてサブトピックの説明があります. `*'で始まらないメニューの行は特別な意味を持ちません -- それらは読 み易いようになっているだけで,追加のサブトピックを宣言しているものではあ りません.例は以下のようになります.

 
* Foo:  Node about FOO.      This tells about FOO.

サブトピックの名前はFooで,ノードは`Node about FOO'を説明していま す.行の残りは読む人への情報です.[[しかし,この行は本当のメニューアイ テムではなく,それは単に,上の行が`* Menu:'で始まっていないからで す.本当のメニューアイテムで `*' は行の最初にあります。これは " 通常は隠された"テキストである`: Node about FOO.'が、この例では Visivle modeがオフの時でさえ、見えているからです。"]]

他のノードに行くためメニューを使用するとき(その方法はまもなく説明します), 指定するはサブトピック名で,メニュー行の最初にあるものです.Infoはメニュー 行を探すためにそれを使用し,それからノード名に復元し,そのノードへ行きま す.サブトピック名とノード名の両方がある理由は,ノード名はコンピュータに 対して意味が多すぎ,そのため汚く見えるかもしれないためです.サブトピック 名は,ユーザの指定で便利にするためだけに選択することが可能です.ノード名 はユーザが指定するのに便利で,サブトピックと同じ名前のときも良くあります. このため以下のような省略があります.

 
* Foo::   This tells about FOO.

これはサブトピック名とノード名が同じで,`Foo'だということを意味します. (`::' は通常Emacsでは非表示になります)

 
>> 今,このノードのメニューを見つけるためにSPCを使用し,bと
   SPCで前に戻ってください.御覧のように,メニューは実際にノードに
   現れます.ノードを見てもメニューが見つからない場合は,ノードにメニュー
   が無く,mコマンドは利用できません.

スクリーンにメニューが表示された状態でSPCを1回入力すると、他のノー ド(メニューの最初のノード)へ移動します。その場合には、BACKSPACE で戻ります。

サブノードの1つに行くコマンドはmです。このコマンドは既に使用した コマンドとは、さらに入力を求める点が大きく異なっています。

既に知っているコマンドではそのような追加入力は必要ありませんでした。キー を入力すれば、Infoはすぐに処理を済ませ、他のコマンドが使用可能になりま す。しかし、mコマンドは違い、name of the subtopic(サ ブトピックの名前) が必要になります。一度、mを入力すると、サブト ピックの名前を読み取ろうとするのです。

スタンドアローンのInfoでは、今,画面の下近くのダッシュを多く含む行を探 してください(スタンドアローンのInfoリーダではこれがEmacsのモードライン と同じものになります).その下にもう一行ありますが,普通は空白です(この 領域はEmacsならエコー領域になります).空の場合, InfoはnbSPCmといったコマンドに対する準備ができてい ます.その行がコロンで終るテキストを含んでいる場合,Infoが現在のコマン ドへの入力を読み込もうとしていることを意味します.そのときは,Infoが入 力を必要としていて,その入力を使用しようとしているので,コマンドは動作 しません.それに応答するものを入力して開始したコマンドを終了するか,コ マンドをキャンセルするためにControl-gを入力する必要があります.この ようなことをやり終えると,行はまた空白になります.

メニューでサブノードに行くコマンドはmです.mを入力後,画面の 下の行は`Menu item: ' と表示します.行きたいサブトピック名を入力し, 終りにRETを入力する必要があります.Emacsでは,mはコマンド Info-menuを実行します.

サブトピック名を省略することが可能です.省略がユニークでない場合,最初に 一致したサブトピックが選択されます.メニューには,それぞれのサブトピック 名に対して,大文字で可能な限り短い省略を書いているものもあるので,必要な 入力数が分かります.サブトピックを入力するとき,大文字小文字は問題ありま せん.アイテム名の終りや内部にスペースを入れるべきではありませんが,メ ニュー項目にスペースがある場合は例外です.

サブトピック名の入力を助けるため,補完機能も使用可能です.名前の一 部を入力後,TABキーを入力した場合,残りの名前が手品のように埋まり ます -- 入力からユニークなものをできるだけ続けます.

カーソルをメニューのサブトピック行に移動した場合,引数を入力する必要はあ りません.RETを入力するだけで,それで行のサブトピックに行きます. サブトピック行でマウスの中ボタンをクリックして移動することもできます。

練習用に与えられたメニューが以下にあります.このメニューは1つの場所, Help-FOOに行く方法を3つ提供します.

1.6.1 u コマンド    A node you can visit for fun.
1.6.1 u コマンド    We have made two ways to get to the same place.
1.6.1 u コマンド    And yet another!

(Emacsを使っているのであれば、visible modeをオンにしなさい)

 
>>  今,mを入力し,何が起こるか見てください.

今,mコマンドの"内部"にいます.コマンドは今使用できません.次に することは,サブトピック名を入力することです.

Control-gを入力することで,mした意図を変更することができます.

 
>> 今それを試して,下の行がクリアされることを確認してください.

 
>> もう一度mを入力してください.

 
>> アイテム名BARを入力してください.まだRETを入力しないでく
   ださい.

アイテム名を入力している間,間違えた場合に一文字キャンセルするため, DEL(またはBACKSPACE)キーを使用することが可能です.

 
>> `R'をキャンセルするためにDELを押してください.置換するため
   もう一度`R'を入力することが可能です.しかし,`BA'は有効な省
   略なので,そうする必要はありません.

 
>> 今,行く準備ができました.RETを入力してください.

`Help-FOO'に行った後,ここに戻るはずです.

メニューのサブトピック行とそれらの間を移動するもう一つの方法はTAB を入力することです.TABを入力するごとに,次のサブトッピック行に移 動します.前のサブトピック行に移動する方法は,M-TABを入力す る方法です -- すなわち,METAキーを押すまたは押したままにし,それ からTABを押します.(キーボードによっては,METAキーは `Alt'のラベルが付いているかもしれません.)

サブトピック行にカーソルを移動すると,RETを押すことでそのサブトッ ピックのノードに行きます.

端末がマウスをサポートしている場合,サブトピックに行く方法はもう一つあり ます.マウスポインタを,サブトピックの行の最初の`*'から短いサブトピッ ク名の終りとなるコロン`:'の間に移動してください.サブトピックの名 前が変化するのが分かるでしょう(大抵は、背景色が変化する)。そしてプラッ トフォームがサポートしていればマウスポインタも変化することでしょう。マウスをその場所のま まにして,しばらくすると,"Mouse-2: go to that node"と告げているツール チップがポップアップされるか、同じメッセージがスクリーンの最下行に表示 されます。

Mouse-2は,左から数えてマウスの2番目のボタンです -- ボタンが2つの マウスでは右端になり,ボタンが3つのマウスでは真中になります.そして,マ ウスポインタがメニューのサブトピックにあるときにMouse-2を押すと, ソノサブトッピックに移動します.

More generally, Mouse-2 in an Info buffer finds the nearest link to another node and goes there. For example, near a cross reference it acts like f, in a menu it acts like m, on the node's header line it acts like n, p, or u, etc. At end of the node's text Mouse-2 moves to the next node, or up if there's no next node. より一般的には,InfoバッファでMouse-2を押すと,他のノードの最も近 いリンクを見つけ,そこに移動します.例えば,相互参照の近くではfの ように動作し,メニューではmのように動作し,ノードのヘッダ行では, np,またはuのように動作します.ノードテキストの終り でMouse-2を押すと,次のノードに移動したり,次のノードが無い場合は 上のノードに移動します.

 
>> より多くのコマンドを理解するためにnを入力してください.



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1.6.1 u コマンド

"texi/emacs21/info/uコマンド"へのコメント(無し)

おめでとう!これがノード`Help-FOO'です.それには`Help-M'へのポ インタ`Up'があり,それはmコマンドでやってくる前のノードです. これは一般的な習慣です -- メニューからたどり着いたノードには,メニュー に戻るための`Up'ノードがあります.メニューはツリー構造を降りていき, `Up'は上がっていきます.一方,`Previous'は普通"前に戻るのでは なく,同じレベルに留まる" ために使用されします.

"Up"に対するコマンドuを入力して,ノード`Help-M'に戻ること可 能です(uで実行されるEmacsコマンドは`Info-up'です).それでノー ドのに行きます -- 読んでいたところに戻るため,何回かSPC を入力する必要があります.(Emacsに組み込まれているようなInfoリーダによっ ては,`Help-M'で読んでいたのと同じ場所に行くものもあります.)

上に行くもう一つの方法は,ヘッダ行に表示されている`Up'ポインタを Mouse-2でクリックする方法です(マウスがあれば提供されています).

 
>> 今,`Help-M'に戻るため,uを入力してください.



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1.7 相互参照をたどる

"texi/emacs21/info/相互参照をたどる"へのコメント(無し)

Infoドキュメントで,相互参照を見ることも多いでしょう.相互参照は このように見えます.See 節 Cross。そのテキストは本物の利用 可能な相互参照で,`Cross'という名で,ノード名`Help-Cross'を指 しています(Emacsではノード名は隠されています。表示/非表示を切り替える にはM-x visible-modeとします).

相互参照をたどる方法は2つあります.カーソルをその上に移動し,メニューと 同様にRETを押すことでできます.RETで,カーソルがある相互参照 をたどります.また,fを入力し,相互参照の名前(この場合は `Cross')を引数として指定することもできます.EmacsのInfoでは, fで`Info-follow-reference'を実行します.

fコマンドでは,相互参照を名前で選択するので,カーソルの位置は問題 になりません.カーソルが相互参照上やその近くにある場合,fはデフォ ルトとしてそれを参照する名前として提案します.RETを入力することで, その参照先をたどります.しかし,別の参照先の名を入力した場合,fは その名前を持つ別の参照先をたどります.

 
>> fを入力し,Crossを続けて,RETを入力してください.

参照先の名前を入力するとき,入力したものを編集するためにDEL(または BACKSPACE)を使用することが可能です.参照先をたどるときに気が変わっ てしまった場合は,コマンドをキャンセルするためにControl-gを使用す ることも可能です.fコマンドでは補完も利用可能です.現在のノードで TABを入力すると,すべての相互参照を補完することが可能です.

現在のノードで全ての相互参照のリストを得るため,fの後で?を 入力することが可能です.fはリストを出力した後でも相互参照名の指定 を待っているので,実際には参照をたどるつもりが無い場合,fをキャン セルするためControl-gを入力すべきです.

 
>> このノードの相互参照のリストを得るためf?を入力してください.そ
   して,Control-gを入力し,fを停止する方法を理解してくださ
   い.

メニュー間を移動するTABキーとM-TABキーで,メニュー外部 の相互参照へも移動します.

時折、相互参照は別のファイル(言い換えると別の"マニュアル")や時にはリモー トマシンにあるファイルにさえ(InfoはEmacsと一緒に配布されているし、スタ ンドアローンのInfoではリモートリンクを使わないようにしているけれど)移 動できます。そういった相互参照は次のようになります。See Texinfo: The GNU Documentation Format。 (このリンクを辿ったら、lでここへ戻る)。この括弧内にある `texinfo' (スタンドアローン版で表示される)はファイル名を指してい ます。現在のファイルと違う場合には、相互参照にファイル名やノード名が表 示されるのです。Emacsではファイル名は(他のテキストとともに)表示されて いません。(M-x visible-modeを使って表示/非表示にできます)

このノードの残りはEmacs版でのみ有効です。スタンドアローン版を使ってい る場合には、すぐにnを入力できます。

ユーザーによっては、章を移動することよりもマニュアルを移動することの方 がかなり大きなことのように感じるかもしれません。こういったユーザーは、 実際に他のマニュアルに移動する前にそのことを知りたがります。そして、与 えられても気付かなければ、t (次のノードを参照のこと)のようなInfo コマンドはユーザを混乱させることになります。

マウスを相互参照の上に置き、その相互参照が別のマニュアルを指していれば、 別のボックス(ツールチップ)やエコー領域に情報が表われ、相互参照によって 移動するファイルを(括弧の中に)表示することでしょう。このことはメニュー のサブトピック名でも同じです。マウスがあって、相互参照 `Overview' の上にマウスを置いておくと、何が起こるか分かるでしょう。

マウスを相互参照上に移動させることなく利用できる情報をいつでも得たい場 合には、Info-hide-note-references を tから他の値に変更します (see 節 2.13 EmacsのInfoモード変数 (2004/09/21))。リモートマシンやアクセスの遅い場所への 相互参照がたくさんあって、ローカルとリモートファイルへのリンクが区別で きないような場合に有効でしょう。

 
>> n を入力してさらに学びましょう



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1.8 中級Infoコマンド

"texi/emacs21/info/中級Infoコマンド"へのコメント(無し)

導入の講座はほとんど終りです.中級のコマンドを学ぶために,もう少し続けて ください.

ほとんどのInfoファイルには索引があり,それは実際には,メニュー以外に何も ない大きなノードになっています.メニューには,索引でリストアップされてい るトピックごとに一つのメニューになっています.ファイルのメインメニューか ら,mコマンドで索引のノードを見つけることができます.トピックを記 述しているノードに移動するために,索引ノードでもう一度mを使用する ことも可能です.

ショートカットInfoコマンド`i'もあり,それはすべてのことを行ないます. それは与えられたトッピック(文字列)を索引で検索し,そのトッピックに対する 索引にリストアップされているノードに移動します.完全な説明は,See 節 2.2 指定した主題が述べてあるInfoドキュメントを探す

別のノードに移動していて,それまでの移動段階を再追跡したい場合,l コマンド(lは"last"に対応します)でそうすることができ,そのとき 一度に一つのノードを移動します.ノードからノードに移動する間,Infoは特別 な履歴リストに訪問したノードを記録します.lコマンドで,履歴リスト のノードにもう一度訪れることになります.lコマンドが成功するたび, 履歴を一ステップ戻ります.

Emacsでは,lでコマンドInfo-lastを実行します.

 
>> p p n と入力し、それから3度 l を入力しなさい。そして、それぞれの l
   が行うことを理解するために停止しなさい。最後にはここに戻ってくるは
   ずです。

lpの違いに注意してください.lは前回_あなたが_い た場所に移動し,pは常にヘッダで`Previous'ノードとされるノード (このノードでは`Prev'は`Help-Xref'に導くものです)に移動します.

dコマンド(EmacsではInfo-directory)で,ディレクトリノードに すぐに移動します.このノードは,Infoに入ったときに最初に見るもので,存在 する全てのノードに(直接,あるいは間接的に他のメニューを通じて)導くメニュー があります.ディレクトリノードは,システムにインストールされている,また はされているはずの,すべてのマニュアルとInfoドキュメントをリストアップし ています.

 
>> dを試し,lでここに戻ってください(ええ,戻ってくださ
   い).

tコマンドでマニュアルの`Top'ノードに移動します.マニュアルの メインメニューを見たい場合や,特定のトップレベルのメニュー項目を選択した い場合に便利です.tで実行されるEmacsコマンドはInfo-top-node です.

相互参照の上やその近くでMouse-2をクリックしても,その参照先をたどっ ていきます.マウスポインタを相互参照に移動し,それに応答してテキストに下 線が引かれたマウスポインタが変化する状態を見ることで,相互参照がマウスに 反応することが分かるはずです.

 
>> 今nを入力し,この講座の最後のノードを見てください.

より高度なInfoの機能は,See 節 2. 熟練者のための Info (2004/09/21)


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