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Bisonバージョン1.24において、フリーでないプログラムへのBisonの出力の 利用を許可するために、yyparse
の配布条件を変えました。 それまでは、Bisonによって生成された構文解析器は、 フリーソフトウェアのプログラム中でのみ、利用可能でした。
GNU Cコンパイラなど他のGNUプログランミングツールには、 このような制限がありません。 それらは、いつでも、フリーでないソフトウェアの開発に利用できます。 Bisonの利用条件が異なっていた理由は、特別な政治的判断によるものではありません。 BisonのすべてのソースコードにGPLを適用した結果です。
Bisonの出力であるBison構文解析器ファイルには、 yyparse
関数のためのコードである、 かなりの量のBisonのソースコードの一部分が、そのまま含まれます (あなたが定義した文法によるアクションは、 この関数の1か所に挿入されるだけで、残りの関数は変わりません)。 われわれFSFがyyparse
のコードにGPLを適用した結果、 Bisonの出力をフリーソフトウェアのみに利用するという制約ができたのです。
ソフトウェアを専売しようとする人々への思いやりによって、 われわれが条件を変えることはありませんでした。 ソフトウェアはフリーであるべきです。 しかし、われわれは、Bisonの利用をフリーソフトウェアに限定したことは、 他のソフトウェアをフリーにしようとする人々を勇気づけるために、 少なからず役立っただろうと、結論を下しました。 そこで、われわれは、その他のGNUツールの現実的な利用条件に合わせて、 Bisonの現実的な利用条件を決定することにしました。
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