[ < ] | [ > ] | [ << ] | [ Up ] | [ >> ] | [表紙] | [目次] | [索引] | [検索] [上端 / 下端] [?] |
[ < ] | [ > ] | [ << ] | [ Up ] | [ >> ] | [表紙] | [目次] | [索引] | [検索] [上端 / 下端] [?] |
[ < ] | [ > ] | [ << ] | [ Up ] | [ >> ] | [表紙] | [目次] | [索引] | [検索] [上端 / 下端] [?] |
ここでは 0 から 127 の整数を指す。
0 から 127 の整数の列で表現できるような data を "7bit の data" と呼ぶ。
また、0 から 31 および 127 で表現される制御文字と 32 で表現される空白と 33 から 126 で表現される図形文字からなる文字列のことを "7bit の文字列" と呼ぶ(これは ISO 2022 (@xref{ISO 2022}) の「7 単位系」と同様)。
伝統的な Internet の MTA (9.1.11 MTA) は 7bit の data を転送できるので、 7bit の data は Quoted-Printable (9.1.13 Quoted-Printable) や Base64 (9.1.4 Base64) といった変換を行わなくてもそのまま転送できる。
しかし、7bit であればどんな data でも良いとはいえない。なぜなら、1行の 長さがあまりに長いと、MTA はその message を転送することができないからで ある。ちなみに、RFC 821 (@xref{RFC 821}) は1行は改行文字を除いて 998 byte 以内であることを求めている。よって、これ以上の行が含まれる可能性の ある data, 例えば、Postscript の data などは Quoted-Printable 等で encodeする必用がある。
[ < ] | [ > ] | [ << ] | [ Up ] | [ >> ] | [表紙] | [目次] | [索引] | [検索] [上端 / 下端] [?] |
ここでは 0 から 255 の整数を指す。
0 から 255 の整数の列で表現できるような data を "8bit の data" と呼ぶ。
また、0 から 31, 127 および 128 から 159 で表現される制御文字と 32 で表 現される空白と 33 から 126 と 160 から 255 で表現される図形文字からなる 文字列のことを "8bit の文字列" と呼ぶ(これは ISO 2022 (@xref{ISO 2022}) の「8 単位系」と同様)。
iso-8859-1 (@xref{iso-8859-1}) や euc-kr (@xref{euc-kr}) といった符号化文 字集合は 8bit の文字列である。
伝統的な Internet の MTA (9.1.11 MTA) は 7bit (9.1.1 7bit) の data しか転 送できないので、そうした MTA を経由する場合、Quoted-Printable (9.1.13 Quoted-Printable) や Base64 (9.1.4 Base64) といった変換を行わなく てはならない。
しかし、最近では 8bit の文字列をそのまま通すことができる MTA も登場して きたので、そのまま送ることができる場合も増えてきた。
しかし、8bit であればどんな data でも良いとはいえない。なぜなら、1行の 長さがあまりに長いと、MTA はその message を転送することができないからで ある。ちなみに、RFC 821 (@xref{RFC 821}) は1行は改行文字を除いて 998 byte 以内であることを求めている。よって、これ以上の行が含まれる可能性の ある data, 例えば、Postscript の data などは Quoted-Printable 等で encodeする必用がある。
また、こうした理由から、1行が 999 byte 以上の行が存在する可能性のある data は binary (9.1.5 binary) と呼ぶことにする。
ちなみに、7bit で表現できる data は 8bit でも表現できる。よって、 "8bit" と言った場合、1行が 998 byte 以下の任意の data を指すことが ある。
[ < ] | [ > ] | [ << ] | [ Up ] | [ >> ] | [表紙] | [目次] | [索引] | [検索] [上端 / 下端] [?] |
アメリカ連邦で使われる文字を符号化した符号化文字集合 (@xref{符号化文字集 合})。A-Z, a-z の Latin 文字と数字、幾つかの記号からなる。ISO 646 の一つ で、現在は国際基準版 (IRV) になっている。
[ASCII]
"Coded Character Set -- 7-Bit American Standard Code for Information Interchange", ANSI X3.4:1986.
[ < ] | [ > ] | [ << ] | [ Up ] | [ >> ] | [表紙] | [目次] | [索引] | [検索] [上端 / 下端] [?] |
RFC 2045 (9.1.16 RFC 2045) で定義されている MIME (9.1.9 MIME) における binary data (9.1.5 binary) の network での変換法の1つ。
『64 進数』という意味で、3 byte の data を 0 から 63 の数を表す ASCII (9.1.3 ASCII) 4 文字に変換する方法。(もし、4 文字にならなければ pad と呼ばれる詰め物をして長さを調整する)
この 65 種類の文字は ASCII と EBCDIC の共通部分から選ばれており、 Internet 以外の network を経由する場合でも安全に転送できるように設計さ れている。
[ < ] | [ > ] | [ << ] | [ Up ] | [ >> ] | [表紙] | [目次] | [索引] | [検索] [上端 / 下端] [?] |
任意の byte 列を binary と呼ぶ。
8bit (9.1.2 8bit) と異なるのは data に行の構造を仮定しないことである。
また、行の構造があっても、999 byte 以上からなる行がある場合も binary と 呼ぶことにする。
ちなみに、7bit (9.1.1 7bit) や 8bit で表現できる data は binary でも表現 できる。よって、binary data と言った場合、任意の data を指すこ とがある。
[ < ] | [ > ] | [ << ] | [ Up ] | [ >> ] | [表紙] | [目次] | [索引] | [検索] [上端 / 下端] [?] |
文字と byte 列と1対1に対応付ける曖昧でない規則の集合。
[ < ] | [ > ] | [ << ] | [ Up ] | [ >> ] | [表紙] | [目次] | [索引] | [検索] [上端 / 下端] [?] |
MIME (9.1.9 MIME) における entity (@xref{entity}) の種類。 primary-type と subtype からなる。RFC 2046 (9.1.17 RFC 2046) で定義されている。
primary-type は標準では
が定義され、それぞれには application/octet-stream, audio/basic, image/jpeg, multipart/mixed (@xref{multipart/mixed}), text/plain (@xref{text/plain}), video/mpeg などのさまざまな subtype が定義されている。
[注意]
ここでは、text/plain などの type/subtype の組をしばしば primary-type/subtype と書く。
media-type は、RFC 2046 で定義されているものに加えて、登録することもでき る。現在、登録されているものは MEDIA TYPES (ftp://ftp.isi.edu/in-notes/iana/assignments/media-types) で参照できる。
また、type もしくは subtype に、前に `x-' を付けた x-token を用 いることにより、登録されていないものを私的に用いることもできる。しかし、 当然のことながら、こうした私的な media-type は諒解を得た者の間でしか解釈 できないので利用には注意すること。
(cf. 4. Content-Type 欄の情報)
[ < ] | [ > ] | [ << ] | [ Up ] | [ >> ] | [表紙] | [目次] | [索引] | [検索] [上端 / 下端] [?] |
ここでは mail と news 記事の総称として用いる。
[ < ] | [ > ] | [ << ] | [ Up ] | [ >> ] | [表紙] | [目次] | [索引] | [検索] [上端 / 下端] [?] |
Multipurpose Internet Mail Extensions の略で、Internet の mail や news で us-ascii plain text (9.1.21 us-ascii) 以外の文字を使うための RFC 822 (9.1.14 RFC 822) に対する拡張。
RFC 2045 は冒頭で次のように述べている:
STD 11, RFC 822 は、US-ASCII message header に関して非常に詳細に規定し た message 表現 protocol を定義している。しかし、それは単に flat な US-ASCII text のみに留まり、message の内容や message body に関する規定 はなされていない。Multipurpose Internet Mail Extensions, あるいは MIME と総称される、この一連の文書は、以下の事を可能とするために message の 形式を再定義した:
RFC 2045 (9.1.16 RFC 2045), RFC 2046 (9.1.17 RFC 2046), RFC 2047 (7. Header の network 表現), RFC 2048 (9.1.18 RFC 2048), RFC 2049 (9.1.19 RFC 2049) で定義されている。
[ < ] | [ > ] | [ << ] | [ Up ] | [ >> ] | [表紙] | [目次] | [索引] | [検索] [上端 / 下端] [?] |
Content-Type (4. Content-Type 欄の情報) 欄や encoded-word (7. Header の network 表現) の charset parameter で用いられる登録された符号化文字集合(9.1.6 Coded character set(符号化文字集合), Character code(文字符号))。
RFC 2045 (9.1.16 RFC 2045) で定義されている。
iso-2022-jp や euc-kr はその1つ。
[ < ] | [ > ] | [ << ] | [ Up ] | [ >> ] | [表紙] | [目次] | [索引] | [検索] [上端 / 下端] [?] |
Message Transfer Agent の略で、qmail や sendmail などの mail 配 送 program と inn などの news server の総称。
(cf. 9.1.12 MUA)
[ < ] | [ > ] | [ << ] | [ Up ] | [ >> ] | [表紙] | [目次] | [索引] | [検索] [上端 / 下端] [?] |
Message User Agent の略で、mail reader と news reader の総称。
(cf. 9.1.11 MTA)
[ < ] | [ > ] | [ << ] | [ Up ] | [ >> ] | [表紙] | [目次] | [索引] | [検索] [上端 / 下端] [?] |
RFC 2045 (9.1.16 RFC 2045) で定義されている MIME (9.1.9 MIME) における binary data (@xref{binary data}) の network での変換法の1つ。
`=' や制御文字や 128 以上の文字などは `=AF' のように `=' の後に続く 16 進数で表現する。このため、ASCII (9.1.3 ASCII) 文字中心の data では Base64 (9.1.4 Base64) に比べると可読性が高くなる可能性がある。
しかしながら、EBCDIC には存在しない文字を利用する場合、EBCDIC を利用し ている network では安全に転送することができず、Base64 に比べて安全性は 低い。
[ < ] | [ > ] | [ << ] | [ Up ] | [ >> ] | [表紙] | [目次] | [索引] | [検索] [上端 / 下端] [?] |
Internet mail の主に message header に関する形式に 関する標準を定めている RFC.
[Memo]
news message もこれに準じているので、Internet mail と書くよりも、 Internet message と書いた方が良いかもしれない。
[RFC 822]
D. Crocker, "Standard for the Format of ARPA Internet Text Messages", August 1982, STD 11.
[ < ] | [ > ] | [ << ] | [ Up ] | [ >> ] | [表紙] | [目次] | [索引] | [検索] [上端 / 下端] [?] |
USENET での message の形式を定めた RFC. RFC 822 (9.1.14 RFC 822) の subset になっている。Internet の標準ではないが、USENET 以外の netnews で もこれに準じているものが多い。
[USENET: RFC 1036]
M. Horton and R. Adams, "Standard for Interchange of USENET Messages", December 1987, (obsolete RFC 850).
[ < ] | [ > ] | [ << ] | [ Up ] | [ >> ] | [表紙] | [目次] | [索引] | [検索] [上端 / 下端] [?] |
[RFC 2045]
N. Freed and N. Borenstein, "Multipurpose Internet Mail Extensions (MIME) Part One: Format of Internet Message Bodies", November 1996, Standards Track (obsolete RFC 1521, 1522, 1590).
[ < ] | [ > ] | [ << ] | [ Up ] | [ >> ] | [表紙] | [目次] | [索引] | [検索] [上端 / 下端] [?] |
[RFC 2046]
N. Freed and N. Borenstein, "Multipurpose Internet Mail Extensions (MIME) Part Two: Media Types", November 1996, Standards Track (obsolete RFC 1521, 1522, 1590).
[ < ] | [ > ] | [ << ] | [ Up ] | [ >> ] | [表紙] | [目次] | [索引] | [検索] [上端 / 下端] [?] |
[RFC 2048]
N. Freed, J. Klensin and J. Postel, "Multipurpose Internet Mail Extensions (MIME) Part Four: Registration Procedures", November 1996, Standards Track (obsolete RFC 1521, 1522, 1590).
[ < ] | [ > ] | [ << ] | [ Up ] | [ >> ] | [表紙] | [目次] | [索引] | [検索] [上端 / 下端] [?] |
[RFC 2049]
N. Freed and N. Borenstein, "Multipurpose Internet Mail Extensions (MIME) Part Five: Conformance Criteria and Examples", November 1996, Standards Track (obsolete RFC 1521, 1522, 1590).
[ < ] | [ > ] | [ << ] | [ Up ] | [ >> ] | [表紙] | [目次] | [索引] | [検索] [上端 / 下端] [?] |
書体や組版に関する情報を持たない文字符号(9.1.6 Coded character set(符号化文字集合), Character code(文字符号))のみ で表現される text 情報。(cf. @xref{text/plain})
[ < ] | [ > ] | [ << ] | [ Up ] | [ >> ] | [表紙] | [目次] | [索引] | [検索] [上端 / 下端] [?] |
アメリカ連邦などで使われる英語などを表現するための MIME charset (9.1.10 MIME charset) の1つ。
ASCII (9.1.3 ASCII) のみからなり ISO 2022 による符号拡張は許されない。
Internet message における標準の符号化文字集合(9.1.6 Coded character set(符号化文字集合), Character code(文字符号)) であり、明示的に MIME charset が示されない場合は原則として us-ascii が使われる。
また、RFC 822 (9.1.14 RFC 822) における ASCII は us-ascii である。
[ < ] | [ > ] | [ << ] | [ Up ] | [ >> ] | [表紙] | [目次] | [索引] | [検索] [上端 / 下端] [?] |
FLIM のバグを見つけたら、以下の address に mail を送ってください:
但し、あまりにも古い版に関する報告は歓迎されません。古い版の bug は、新 しい版では治っているかもしれません。まず、最新版で確認してみましょう。
それから、適切な報告をしましょう。単に「うまく動かない」と言われてもどう いう状況なのかはさっぱり判りません。最低限、OS, emacs, APEL, FLIM, SEMI, 使っている MUA の種類および版、設定を書く必要があります。また、error が 起っている場合は backtrace を送ることも重要です。(cf. (emacs)Bugs)
また、bug は大抵複数の人が遭遇するものです(そうでなければ、bug ではな い可能性があります)。だから、作者に直接 mail を送ると作者は同じ mail を何通も書く羽目になります。だから、必ず bug 報告は上記の address に送っ てください。
EMACS-MIME ML では FLIM のバグ情報の交換や最新版の配布、FLIM の改良に 関する議論を行なっています。EMACS-MIME ML に参加したい方は
に空の mail を送って下さい。
[ < ] | [ > ] | [ << ] | [ Up ] | [ >> ] | [表紙] | [目次] | [索引] | [検索] [上端 / 下端] [?] |
FLIM の file は CVS を使って管理されています。このため、以下の方法で最 新の FLIM を入手することができます:
(0) cvs login % cvs -d :pserver:[email protected]:/cvs/root login CVS password: [CR] # NULL string (1) checkout % cvs -d :pserver:[email protected]:/cvs/root checkout checkout [-r TAG] flim |
CVS を用いた開発に参加したい方は
まで、アカウント名と ssh の公開鍵を送ってください。ssh 経由では、 cvsroot は :ext:[email protected]:/cvs/root となります。
[ < ] | [ > ] | [ << ] | [ Up ] | [ >> ] | [表紙] | [目次] | [索引] | [検索] [上端 / 下端] [?] |
FLIM の code の最古の部分は 榎並 嗣智 氏が書いた `mime.el' に起源し ます。この小さな program は Nemacs で動作する iso-2022-jp の B-encoding 専用の encoded-word の復号化プログラムでした。
その後、守岡 知彦 は `mime.el' を元に`tiny-mime.el' というプロ グラムを書きます。これは、Nemacs と Mule で動作する encoded-word の符号 化・復号化プログラムでした。`tiny-mime.el' は B-encoding だけでなく Q-encoding もsupport し、また、MULE で扱うことができるさまざまな MIME charset (9.1.10 MIME charset) を同時に使うことができました。この時、 Nemacs と Mule の双方を support するために用いられたテクニックは後に emu package にまとめられます。
この頃、守岡 知彦 は `tiny-mime.el' をさまざまな MUA で使うための設 定集も配布していましたが、それらは後に`tiny-mime.el' とともに1つの package にまとめられ、tm という名前で配布されます。
守岡 知彦 はやがて、MIME message を閲覧するためのプログラムである `tm-body.el' を書きます。これは、すぐに`tm-view.el' という名前 に変わりましたが、やがて、これが`tiny-mime.el' に代わって、tm の中 核となります。
`tm-view.el' は当然、Content-Transfer-Encoding を扱う必要があります。 この目的のために、MEL が整備されはじめました。Base64 に関しては `tiny-mime.el' の code が移され、また、新たにQuoted-Printable の code が追加されました。これらが`mel-b.el' と `mel-q.el' になり ました。
また、後に、守岡 知彦 によって uuencode 用の `mel-u.el' が追加され、 その後に、小林 修平 氏によって x-gzip64 用の`mel-g.el' が追加されま した。
tm では後に、守岡 知彦 によって `tiny-mime.el' の再実装が行われ、こ の過程で、STD 11 の parser が書かれました。これは、現在の `std11.el' に当たります。また、この過程で `tiny-mime.el' は復 号化を行う `tm-ew-d.el' と符号化を行う `tm-ew-e.el' に分けられ ました。この両者が現在の `eword-decode.el' と `eword-encode.el' の先祖に当たります。
後に、守岡 知彦 らによって tm の全面書き換え作業が行われ、この過程で、tm は APEL, MEL, SEMI, EMH, RMAIL-MIME, Gnus-MIME などに分けられました。こ のうちの MEL が FLIM の直接の先祖に当たります。
後に、APEL から `std11.el' が移され、また、`mailcap.el', `eword-decode.el' および `eword-encode.el' が SEMI から移され、 package の名前が FLIM となります。
この直前から田中 哲 氏がより RFC に忠実な実装を書き始め、これは、現在、 FLIM の枝である "FLIM-FLAM" となっています。
[ << ] | [ >> ] | [表紙] | [目次] | [索引] | [検索] [上端 / 下端] [?] |