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本章では、DDSKK の基本的な使用方法を説明します。これを読めば、とりあえず DDSKK を使ってみるには充分です。
DDSKK を使った入力方法に慣れるには、付属のチュートリアルが最適なので、お 試しください。
See 節 4.5 チュートリアル.
なお、次章の「便利な応用機能」は、興味のある個所のみをピックアップして お読みになるのがいいでしょう。
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SKK モードに入るには C-x C-j、もしくは C-x j とタイプします。 モードラインの左端には、下記のように `--かな:' が追加されます。 (5)
--かな:MULE/7bit----- Buffer-name (Major-mode)--- |
また、カーソルの色が変化します (6)。
C-x C-j、もしくは C-x j を再度タイプすることで、SKK モードに 入る前のモードに戻り、カーソル色も元に戻ります。 (7)
`~/.emacs' にて変数 skk-preload
を non-nil
と設定するこ とにより、DDSKK の初回起動を速くすることができます。
(setq skk-preload t) |
これは、SKK 本体プログラムの読み込みと変数 skk-search-prog-list
に 指定された辞書の読み込みを Emacs の起動時に済ませてしまうことにより実現し ています。そのため、Emacs の起動そのものは遅くなりますが、DDSKK を使い始 めるときのレスポンスが軽快になります。
4.1.1 SKKオートフィルモード 4.1.2 辞書の保存
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C-x j とタイプすれば、SKK モードに入ると同時にオートフィルモード (see 節 `Auto Fill' in
既にオートフィルモードがオンになっているバッファで C-x j をタイプす ると、オートフィルモードは逆にオフになるので注意してください。
バッファの状態にかかわらず強制的にオートフィルモード付で SKK モードに入 りたい場合は、M-1 C-x j や C-u C-x j などとタイプし、このコ マンドに正の引数を渡します (8)。
オートフィルモードをオフにし、かつ SKK モードも終了したい場合には M-- C-x j や C-u -1 C-x j などとタイプし、このコマン ドに負の引数を渡します。
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C-x C-c で Emacs を終了しようとすると `~/.skk-jisyo' に個人辞 書 (see 節 個人辞書)の内容を自動的に保存します。
`~/.skk-jisyo.BAK' に保存を行う前の個人辞書が退避されます。
`~/.skk-jisyo' や `~/.skk-jisyo.BAK' のファイル名を変更したけ ればそれぞれ skk-jisyo
や skk-backup-jisyo
の値を変更して 下さい。
skk-kill-emacs-without-saving-jisyo
個人辞書を保存せず Emacs を終了させたい場合には、
M-x skk-kill-emacs-without-saving-jisyo |
とタイプします。
個人辞書の保存動作について更に詳しくは、5.10.8 個人辞書の保存動作 を参照 してください。
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SKK モードは、文字種類による 4 種類の「入力モード」と、辞書を用いた 変換の状態により 3 つの「変換モード」を持ちます。
入力モードは、文字種別により
の 4 種類に分類されます。
4.2.1 入力モードの説明 4.2.2 入力モードを切り替えるキー
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入力モードに伴うカーソル色の変更方法については、 5.14.3 入力モードを示すカーソル色に関する設定 を参照してください。
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実際にはカナモードや全英モードで長時間入力を続けることはほとんどないの で、かなモードのままでカナ文字や全英文字を入力する便法が用意されています。 (See 節 5.3.1 かなモードからカタカナを入力, See 節 5.3.2 全英文字の入力.)
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変換モードは、次の 3 種類のいずれかです。
あるキー入力に対応する文字列を、辞書を用いた文字変換を行わずに直接バッ ファへ入力するモード。入力モードに応じてローマ字からひらがな、ローマ字か らカタカナ、あるいはアスキー文字から全角アルファベットへの文字変換を行 う。
辞書変換の対象となる文字列、「見出し語」を入力するモード。
見出し語について、辞書変換を行うモード。
また、▽モードの変種として SKK abbrev mode があり、▼モードのサブモー ドとして、「辞書登録モード」があります。
4.3.1 ■モード 4.3.2 ▽モード 4.3.3 ▼モード 4.3.4 辞書登録モード
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確定入力モードを「■モード」と呼びます。■モードでは、あるキー入力に 対応した特定の文字列への変換を行うだけで、辞書変換は行いません。アスキー 文字列から、入力モードに応じて、ひらがな、カタカナ、あるいは全角アルファ ベットへの文字変換を行います。変換を行うカレントバッファにこのモード 特有のマークは表示されません。
かなモード、カナモードで、かつ ■モードである場合、デフォルトの入力方法 はいわゆるローマ字入力です。訓令式、ヘボン式のどちらによっても入力するこ とができます。主な注意点を以下に説明します。
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「▽モード」では、辞書変換の対象となる文字列を入力します。かなモード、 もしくはカナモード(9) で、かつ、■モードであるときに、キー入力を大文字で開始することで、▽モー ドに入ります。例えば、
K a n j i ------ Buffer: foo ------ ▽かんじ ------ Buffer: foo ------ |
のようにタイプすることで、▽モードに入り、続けて辞書変換の対象となる文字 列、「見出し語」を入力してゆくことができます。`▽'マークは、▽モード であるという表示ですが、見出し語開始点を示す表示でもあります。
4.3.2.1 後から▽モードに入る方法 4.3.2.2 ▽モードを抜ける方法
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辞書変換の対象としたい文字列について、先頭の文字を大文字で入力し忘れた場 合は、その位置までポイント(10) を戻し Q をタイプすることで、▽モードに入ることができます。例えば、 下記のように操作します (-!- の地点にカーソルがあります)。
k a n j i ------ Buffer: foo ------ かんじ-!- ------ Buffer: foo ------ C-u 3 C-b ------ Buffer: foo ------ -!-かんじ ------ Buffer: foo ------ Q ------ Buffer: foo ------ ▽-!-かんじ ------ Buffer: foo ------ C-e ------ Buffer: foo ------ ▽かんじ-!- ------ Buffer: foo ------ |
`7がつ24にち' のように大文字から始めることができない文字列についても、 ▽モードにしたい場合は Q をタイプし、▽モードにしてから `7が つ24にち' の文字列を入力します。なお、▽モードでは、文字列の間に空白を含 めることはできません (11)。
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誤って▽モードに入ってしまったときは C-j とタイプし、■モードに戻 るか C-g とタイプし▽モードで辞書変換と対象となっている文字列を消 去するかの 2 通りの処理の方法があります。具体例を下記に示します。
K a n j i ------ Buffer: foo ------ ▽かんじ ------ Buffer: foo ------ C-j ------ Buffer: foo ------ かんじ ------ Buffer: foo ------ |
あるいは、
K a n j i ------ Buffer: foo ------ ▽かんじ ------ Buffer: foo ------ C-g ------ Buffer: foo ------ ------ Buffer: foo ------ |
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「▼モード」 では、▽モードで入力した見出し語を、辞書に従い変換する作 業を行います。▽モードで見出し語を入力した後 SPC をタイプするこ とで▼モードに入ります。`▽' マークから SPC をタイプしたとき のポイントまでの文字列が見出し語として確定され、 `▽' マークは `▼' マークで置き換えられ、この文字列が辞書の中で検索されます。
4.3.3.1 送り仮名が無い場合 4.3.3.2 次候補・前候補 4.3.3.3 送り仮名が有る場合
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仮に、辞書に
かんじ /漢字/幹事/ |
というエントリ (12)を含むとして、例を示します。
K a n j i ------ Buffer: foo ------ ▽かんじ-!- ------ Buffer: foo ------ SPC ------ Buffer: foo ------ ▼漢字-!- ------ Buffer: foo ------ |
この例では、▽モードにおける `▽' マークからポイントまでの間の文字列 `かんじ' を辞書変換の対象文字列として確定し、それについて辞書内での 検索を行っています。実際の変換動作では、候補部分がハイライト表示されます (13)。
`漢字' が求める語である場合は C-j をタイプすれば、この変換が 確定します。ハイライト表示も `▼' マークも消えます。
また C-j をタイプせずに、新たな確定入力を続けて行うか、または新 たな変換を開始すると、直前の変換は自動的に確定されます。これを 「暗黙 の確定」 と呼んでいます。副作用として確定を伴うキーは、印字可能な文字 全てと RET です。ただし、5.7.4 暗黙の確定のタイミング を参照してく ださい。
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求めるものがすぐに表示されなければ、更に続けて SPC をタイプすることで、 次候補を検索します。
------ Buffer: foo ------ ▼漢字 ------ Buffer: foo ------ SPC ------ Buffer: foo ------ ▼幹事 ------ Buffer: foo ------ |
候補が5つ以上あるときは、5番目以降の候補は7つずつまとめてエコーエリ アに表示されます。例えば、辞書が
きょ /距/巨/居/裾/嘘/拒/拠/虚/挙/許/渠/据/去/ |
というエントリを含むときに K y o の後に SPC を5回続けて タイプすれば
-------------------- Echo Area -------------------- A:嘘 S:拒 D:拠 F:虚 J:挙 K:許 L:渠 [残り 2] -------------------- Echo Area -------------------- |
がエコーエリア (14)に表示されます。 ここで仮に `許' を選択したければ k を入力します。
`A', `S', `D', `F', `J', `K', `L' の 各文字は、押し易さを考慮してキーボードのホームポジションから横方向に一直 線に配置されているキーが選ばれています。また、候補の選択のために押すキー は、大文字、小文字のいずれでも構いません。候補の選択に用いるキーの変更に ついては、5.6.5 候補の選択に用いるキー を参照してください。
SPC を連打してしまい、誤って求める候補を通過してしまったときは x により前候補/前候補群に戻ることができます (15)。
候補を次々と探しても求めるものがなければ、自動的に辞書登録モードになります (辞書登録モードは▼モードのサブモードです) 。 4.3.4 辞書登録モードにて説明します。
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次に送り仮名のある単語について説明します。
`動く' を変換により求めたいときは U g o K u のように、まず ▽ モード に入るために U を大文字で入力し、次に送り仮名の開始を DDSKK に教えるために K を大文字で入力します。送り仮名の K をタイプ した時点で SPC をタイプすることなく、▼モード に入り辞書変換が行わ れます。
送り仮名の入力時、ローマ字プレフィックスが挿入された瞬間に、プレフィック スの直前に `*' を一瞬挿入し、送り仮名の開始時点を明示します。プレ フィックスに続くキー入力で、かな文字が完成した時点で `*' は消えます。
キー入力を分解して追いながらもう少し詳しく説明します。
U g o ------ Buffer: foo ------ ▽うご ------ Buffer: foo ------ K ------ Buffer: foo ------ ▽うご*k ------ Buffer: foo ------ u ------ Buffer: foo ------ ▼動く ------ Buffer: foo ------ |
DDSKK ではこのように、送り仮名の開始地点をユーザが明示的に入力するので、 システム側で送り仮名を分解する必要がありません。これにより、高速でヒット 効率が高い変換が可能になります。See 節 5.8.3 送り仮名の自動処理.
但しサ変動詞の変換では、サ変動詞の語幹となる名詞を 「送りなし変換」 (16) として変換し、その後 `する' を■モードで入力した方が効率が良くなり ます。See 節 サ変動詞の入力.
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DDSKK には独立の辞書登録モードはありません。その代わり、辞書にない単語に ついての変換を行った場合に、自動的に辞書登録モードに入ります。例えば辞書 に
へんかんちゅう /変換中/ |
のエントリがない場合に、`変換中' を入力しようとして、H e n k a n t y u u SPC とタイプすると、下記のように、カレントバッファ は ▼モード のまま `へんかんちゅう' に対して変換ができない状態で休 止し、同時にミニバッファに `へんかんちゅう' というプロンプトが表示 されます。
------ Buffer: foo ------ ▼へんかんちゅう ------ Buffer: foo ------ ------ Minibuffer ------- [辞書登録] へんかんちゅう -!- ------ Minibuffer ------- |
4.3.4.1 送り仮名が無い場合の辞書登録 4.3.4.2 送り仮名が有る場合の辞書登録 4.3.4.3 サ変動詞の辞書登録に関する注意, 4.3.4.4 再帰的辞書登録 4.3.4.5 改行文字を含む辞書登録
もちろん、誤って登録した単語は削除できます。 (see 節 5.10.6 誤った登録の削除, See 節 5.10.7 個人辞書ファイルの編集)
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辞書登録モードでは、入力はミニバッファに対して行われます。仮に辞書に
へんかん /変換/ ちゅう /中/ |
のようなエントリがあるとして、ミニバッファで `変換中' の文字列を `変換' と `中' とに分けて作ります。
H e n k a n SPC T y u u SPC ----------- Minibuffer ------------ [辞書登録] へんかんちゅう 変換▼中 ----------- Minibuffer ------------ |
ここで RET をタイプすれば `変換中' が個人辞書に登録され、辞書 登録モードは終了します (17)。同時 に、変換を行っているカレントバッファには、`変換中' が挿入され確定さ れます。See 節 個人辞書.
辞書登録モードを抜けたいときは C-g をタイプするか、または何も登録 せず RET をタイプすると▽モードに戻ります。
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送り仮名のある単語の登録では、ミニバッファで作る候補に送り仮名そのものを 登録しないように注意しなければいけません。仮に辞書に
うごk /動/ |
というエントリがないとして、例を挙げて説明します。
U g o K u ------ Buffer: foo ------ ▼うごく ------ Buffer: foo ------ ------ Minibuffer ------- [辞書登録] うご*く-!- ------ Minibuffer ------- |
ミニバッファで辞書登録すべき文字列は、`動' だけで、送り仮名の `く' は含めてはいけません。 `動く' を登録してしまうと、次に U g o K u とタイプしたときに出力される候補が `動くく' になっ てしまいます(18)。
D o u SPC ------ Minibuffer ------- [辞書登録] うご*く 動-!- ------ Minibuffer ------- RET ------ Buffer: foo ------ 動く ------ Buffer: foo ------ |
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サ変動詞 (名詞の後に `する' を付けた形で構成される動詞) については `する' を送り仮名とした送りあり変換 (19) をしないで、 `運動' と `する' と分けて入力した方が効率が良くなります (20)。
例えば `運動する' は U n d o u SPC s u r u とタイプする ことにより入力できます。名詞から作られる形容詞等も同様です。
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ミニバッファを再帰的に使い辞書登録を再帰的に行うことができます。
仮に辞書に
さいきてき /再帰的/ さいき /再帰/ |
のようなエントリがなく、かつ
さい /再/ き /帰/ てき /的/ |
のようなエントリがあるとします。
ここで S a i k i t e k i SPC とタイプすると、文字列 `さ いきてき' に対する候補を見つけられないので、ミニバッファに `さいき てき' というプロンプトを表示して辞書登録モードに入ります。
`さいきてき' に対する辞書エントリを作るため S a i k i SPC とタイプすると、更にこの候補も見つけられないので、ミニバッファに `さいき' というプロンプトを表示して、再帰的に `さいき' の辞書 登録モードに入ります。
S a i SPC K i SPC とタイプすると、ミニバッファは、
------ Minibuffer ------- [[辞書登録]] さいき 再▼帰 ------ Minibuffer ------- |
となります。プロンプトが `[[辞書登録]]' となり、`[]' が1つ増え ていますが、この `[]' の数が再帰的な登録モードの深さを表わしています。 ここで RET をタイプすると、個人辞書には
さいき /再帰/ |
というエントリが登録され、ミニバッファは `さいきてき' の辞書登録モー ドに戻り、プロンプトは `さいきてき' となります。
今度は `再帰' が変換可能なので S a i k i SPC T e k i SPC とタイプすると、
------ Minibuffer ------- [辞書登録] さいきてき 再帰▼的 ------ Minibuffer ------- |
となります。ここで RET をタイプすることで、`さいきてき' の辞 書登録モードから抜け、個人辞書に
さいきてき /再帰的/ |
というエントリが登録されます。カレントバッファのポイントには、`再帰 的' が挿入されます。
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改行文字を含む文字列を辞書に登録するには、辞書登録モードで改行文字を C-q C-j により入力します。例えば、
〒980 仙台市青葉区片平2-1-1 東北大学電気通信研究所 |
を辞書に登録するには、辞書登録モードで、
`〒980', C-q C-j, `仙台市青葉区片平2-1-1', C-q C-j, `東北大学電気通信研究所', RET |
と入力します。
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DDSKK では、専用のインクリメンタル・サーチプログラムを Emacs 添付の `isearch.el' のラッパーとして実装しているため、日本語の文字列につい てのインクリメンタル・サーチをアスキー文字と同様の操作で行うことができま す。
4.4.1 skk-isearchの操作性 4.4.2 skk-isearchと入力モード
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大部分の動作は、オリジナルのインクリメンタル・サーチのままですから、 オリジナルのインクリメンタル・サーチのコマンド (21)やユーザ変数でのカスタマイズ (22) もそのまま利用できます。
オリジナルのインクリメンタル・サーチについては、 節 `Incremental Search' in
インクリメンタル・サーチ中の入力方法は、通常のバッファにおける各入力モー ド、変換モードでの入力方法と同一です。
C-s や C-r、あるいは M-C-s や M-C-r でインクリメ ンタル・サーチを起動すると、インクリメンタル・サーチを起動したバッファの 入力モードと同一の入力モードで、キーとなる文字の入力が可能となります。
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入力モードに合わせて、インクリメンタル・サーチのプロンプトが表示されます。 プロンプトの種類は、以下の 5 つです。
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DDSKK には、チュートリアルが附属しています。チュートリアルでは、 DDSKK の基本的な操作方法を学習できます。M-x skk-tutorial で実行します。 チュートリアルは、日本語 (`Japanese') と英語 (`English') が用 意されています。英語を選択する場合は、C-u M-x skk-tutorial [RET] English [RET] を実行します。
チュートリアルファイルが、標準の場所にない場合は、 `~/.emacs' で
(setq skk-tut-file "/usr/local/share/skk/SKK.tut") |
と書くことにより、指定したチュートリアルファイルを使用させることが できます。英語のチュートリアルファイルは、 `skk-tut-file' に `.E' が付いたファイル名です。この場合であれば、 `/usr/local/share/skk/SKK.tut.E' になります。
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